グレイスケール、BCHとLTCの投資信託が米証券預託機関に認可

グレイスケール、BCHとLTCの投資信託が米証券預託機関に認可

米国の大手仮想通貨投資企業グレイスケールは、ビットコインキャッシュ(BCH)とライトコイン(LTC)の投資信託が米証券預託機関(DTC)に認可されたことを発表した。

DTCは1973年に設立され、銀行や証券会社などの企業から株式などの証券の預託を受け、その管理や決済を行っている機関であり、ニューヨーク証券取引所やナスダックに上場する際にはDTCの認可が必要になる。

BCHGとLTCNの投資信託はこの時点まで信託は公に取引されておらず、株式は機関投資家や公認の投資家のみが私募で提供したもの2018年3月から適格投資家のみを対象とした私募で販売されていた。また、今年7月31日時点でBCHGは602.8万口販売され、1口0.00941311BCH、LTCNは同日時点で250万800口を販売されており、1口0.09413112LTCで販売されていたが、私募で取引されてきた投信は1年間で一般販売できるようなるとのこと。

これは、米国にアクセスできるすべての投資家を対象とするもので、証券は直接購入して保存する必要なく、Bitcoin CashとLitecoinにアクセスできるようになる。発表によると、両方の信託の株式は、BCGG(ビットコインキャッシュ)とLTCN(ライトコイン)のシンボルで店頭(OTC)の市場で取引できるようになるとのことだ。

グレイスケールのマネージングディレクター、マイケル・ゾンネンシャイン氏は、「グレイスケールの製品には、セキュリティとストレージが組み込まれており、会計監査が行われ、税務報告が提供されます。これらの製品には、証券というタイトルが付けられており、税制上有利な口座を通じて投資できます。したがって、Bitcoin CashとLitecoinに直接アクセスする機会を投資家に提供できるのは、投資家に撮っても多くのメリットがあるでしょう」と述べている。

というのも、今回Bitcoin CashとLitecoinが正式にDTCに認可されたことで、これまで投資を行わなかった投資家からの新たな需要を呼び込む可能性があるとのことだ。しかし一方で、bitbankのアナリストによるとポートフォリオ分散の観点から(BCHGとLTCNへの)多少の需要は見込めるものの、イーサリアム やビットコインほどの需要があるかは微妙であるとの意見もある。