ウォルマートの中国子会社が、VeChainと協力して食品を追跡
真贋性を追求する暗号資産プロジェクトVeChainは、世界最大のスーパーマーケットチェーンであるウォルマートの中国子会社(Sam’s Club)と提携して、食品のサプライチェーンの透明性を確保し、ショッピングチェーンで販売されている食品を追跡することが明らかとなった。
共同で食品の安全性の確保と、中国の消費者に透明性を提供することを目的とした今回のプロジェクトは、「Sam’s Club Blockchain Traceability Platform 」と呼ばれ、PricewaterhouseCoopers(PwC)が支援を行い実証される。同社とPwC Chinaは2019年中旬以降、同プラットフォームはVeChainブロックチェーン上にトレーサビリティプラットフォームとして開発が行われてきた。
サムズ・クラブ(Sam’s Club)は、米ウォルマートが1983年に設立した会員制スーパーマーケットとして、中国で26店舗を運営、その顧客数は250万人を超える。また2022年末までに15〜20店舗を新設する予定だ。この大規模なスーパーマーケットを活用してサムズ・クラブは、ソフトウェアセンサー、ハードウェアセンサー、IoTテクノロジーと共に、VeChainのツールチェーンプラットフォームの修正バージョンを利用し、会社のサプライチェーン全体からブロックチェーンにデータを自動的にアップロードすることが可能になる。
これにより顧客は、サムズ・クラブの商品のパッケージに印刷されたQRコードをスキャンすることで、店内製品の生産などに関する詳細な情報にアクセスすることができるという。