分散型ブラウザBrave、仮想通貨取引所バイナンスと提携
プライバシー強化型の次世代ブラウザ「ブレイブ」が3月24日、最大手仮想通貨取引所バイナンスと提携を結んだ。ブレイブのブラウザ上で、バイナンスの公式サイトにアクセスすることなく、仮想通貨取引をすることができるウィジットを追加する。この新機能は、2020年4月に一般公開される予定だ。
ブレイブは、プライバシー保護を重視した分散型のブラウザ。利用者は、広告を見る選択をすれば、イーサリアムベースの仮想通貨ベーシック・アテンション・トークン(BAT)を報酬として受け取ることができる。
バイナンスのウィジットが追加されることで、ブレイブブラウザは「仮想通貨売買機能」を提供する唯一のブラウザとなる。具体的な機能として、ブレイブのユーザーは、ウィジットを利用し、バイナンスやバイナンスUSに素早くアクセス、取引可能な仮想通貨を売買したり、瞬時取引(インスタント・スワップ)を実行したり、残高を閲覧したりすることができる。仮想通貨銘柄は、ビットコインやXRP(リップル)、イーサリアムなどの主要銘柄が対応する予定だ。
さらに、ウィジットは、ユーザーのプライバシーも保護するよう設計。バイナンスのウィジットはデフォルト(基本設計)で有効となっているが、ユーザーは必要に応じてこの機能をオフにしたり、設定を変更したりすることができる。今回の提携の理由について、ブランデン・エイチCEOは次のように答えている。
「我々はいつも顧客第一主義を貫いてきた。今回の提携の目的は、より多くの人に仮想通貨を使ってもらうことだ。すでに160万人の仮想通貨に詳しいユーザーがいてBATの報酬プログラムにサインアップしている。今度はブラウザーを離れることなく、仮想通貨のトレードができるようになる」
ブレイブのウィジット機能は、ブレイブの開発・テスト用バージョンである「ブレイブナイトリー」に実装され、2020年3月24日から利用可能なっている。ナイトリーは、ブレイブのテスト版と開発版であり、毎晩更新される。一般向けのメインバーションでは、4月に利用を開始する。