米フォーブス、仮想通貨イーサリアムで購読料が決済可能に

米フォーブス、仮想通貨イーサリアムで購読料が決済可能に

米有力経済誌フォーブスが17日、広告が表示されない会員権トークンの支払いに、仮想通貨イーサリアム(ETH)の使用を開始した。利用者はイーサリアムを支払ってトークンを購入すると、有効期間中は同誌の記事を広告なしで閲覧できる。

週間と月間の購入オプションの価格は、週間0.0052ETH、月間0.0208ETHに設定。メタマスクやオペラなどイーサリアムのウォレットを連携した状態で、「仮想通貨・ブロックチェーン」カテゴリの記事ページにアクセスすると会員権トークンの購入が可能になる。ただ、期限を過ぎると、スマートコントラクトによって失効する仕組みとなっている。

これらの仕組みを開発したコード開発企業「アンロック」は、具体的な行程を次のようにウェブサイトで説明している。

使用の詳細について

  1. 会員権トークンを購入するために、メタマスクやオペラ、コインベースウォレットなどの仮想通貨ウォレットを使用
  2. 次に、forbes.comの仮想通貨セクションに進み、「広告の無料体験解除」をクリック
  3. その後、ロック解除のポップアップが開き、会員権トークンを買うことができる。

ETHの支払いによって獲得できる会員権トークンは、代替不可トークン(NFT)として発行。このトークンは、オペラシーなどのトークン市場で二次販売したり、他人に譲ったりすることが可能で、次世代の会員権システムと言える。例えば、年間契約した会員権などを途中で売りに出すことができる。

さらに、アンロックは、公式ウェブサイトで、フォーブスの今回の取り組みを次のように強調している。

「フォーブスは、仮想通貨とブロックチェーンについて執筆している出版業界の最前線に立っている。(出版業界では)両分野で『支持者』が少ないため、仮想通貨を基盤にしたソリューションの実験を行なっている。同様に、価値のある店舗、商品やサービスの交換手段、あるいは分散技術としても、仮想通貨はお金の未来であるとユーザーが信じるなら、それを試してみるべきです!」

実際に、フォーブスは2018年10月、ブロックチェーン基盤のプラットフォームであるシビル(Civil)と連携。フォーブスのコンテンツをブロックチェーンのネットワーク上で投稿している。