フェイスブックペイ、今週にも米国でスタート
米フェイスブックが12日、新たな決済サービス「フェイスブックペイ」を週内にも米国で始めると発表した。SNSのフェイスブックだけでなく、メッセージアプリの「メッセンジャー」やインスタグラムなどのアプリを通じて、便利で安全な決済や送金が可能になる。対象可能エリアは米国から順次広げていくという。
発表によると、ゲーム内の購入やイベントチケット購入、オンラインでのマーケットプレイスでの買い物に使えるほか、Messengerで友達に送金もできるという。フェイスブックペイでできることをプレスリリースで以下のように述べている。
- 支払い方法を一度追加し、利用可能な場合はフェイスブックペイを使用して、アプリで支払いと購入を行うことができる。支払い情報は保存されるため、毎回支払い情報を再入力する必要がない。
- 支払い履歴の表示、支払い方法の管理、設定の更新をフェイスブックペイ1箇所で行える。
- 米国内のユーザーは、フェイスブックのライブチャットを介してリアルタイムの顧客サポートを受けることができる。
フェイスブックペイの使い方・詳細
また発表では、フェイスブックペイの使い方についても言及している。手順は次の通りだ。
- フェイスブックアプリまたはウェブサイトで「設定」>「フェイスブックペイ」に移動
- 支払い方法を追加
- フェイスブックペイを繰り返し使えるようになる。
なお、WhatsAppとインスタグラムで、フェイスブックペイが利用可能になると、各アプリで直接フェイスブックペイを設定できるようになる。さらに、フェイスブックペイは、主要なクレジットカードとデビットカード、ペイパルをサポート。支払いはペイパル、Stripe、および世界中のその他の企業と連携して処理される。6月に構想した仮想通貨リブラで実行されるカリブラウォレットとは別のサービスだという。
フェイスブックペイの導入は、既存のシステムを利用した取り組みを加速させ、インターネット広告に代わる新たな収益源と見込む決済分野の強化戦略。リブラは規制当局からの管理により、実現が難しくなっており、フェイスブックは事業戦略の転換を図ったとみられる。