インターネット障害:Cloudflareのサービス停止で仮想通貨業界に影響

Cloudflareのサービス停止で仮想通貨業界に影響

2025年11月18日(火曜日)に発生したCloudflare(クラウドフレア)の大規模障害により、仮想通貨取引所Kraken(クラーケン)、Crypto.com、BitMEX(ビットメックス)をはじめとした多くの分散型仮想通貨業界のウェブサイトが影響を受けた。

Cloudflareのインターネットバックボーンで世界的な障害が発生し、広範囲で機能停止を引き起こした。企業がインターネット上のページ配信を高速化するために利用するインフラを提供するCloudflareは、ユーザーがこのサービスに依存しているウェブサイトにアクセスしようとした際、Cloudflareで「500」(内部サーバーエラー)が発生していることを示すページを表示するという問題を引き起こした。

Cloudflareは東部標準時午前6時48分に障害の発生を確認し、午前10時までにシステムは復旧。現在、「修正が実施され、インシデントは解決したと見ています。引き続きエラーを監視し、すべてのサービスが正常に戻ることを確認しています」と述べているが、障害の原因は不明のままである。

Krakenによると、ウェブサイトに問題が発生しており、現在は修正を実施済みである。また、Polygon Network(ポリゴン・ネットワーク)の資金調達ゲートウェイにも問題が発生しており、「現在、入出金に遅延が生じる可能性があります」と述べていた。Crypto.comでは、ユーザーログインに問題が発生。BitMEXはCloudflare関連の問題を調査中であると発表し、Ledgerは一部サービスの「可用性低下」を指摘した。

Amazon AWSのCloudFrontも昨年4月に障害が発生

この問題はすでに「Cloudflareの代替」に関するGoogle検索の急増にもつながっている。Amazon AWSのCloudFrontもその一例だが、今回同様に昨年4月に障害が発生している。

OpenAIのChatGPT、X、Spotifyなどの主要プラットフォームが不安定な動作を始めたことで、多くの人が“何かがおかしい”と気づいた。仮想通貨セルフカストデイ企業Casaのジェイムソン・ロップ(Jameson Lopp)CSO(最高経営責任者)はXへ以下のように投稿している。

日本語訳:
今朝、Cloudflareに問題が発生しているようです。インターネットの半分がダウンしています。私たちは素晴らしい分散型技術を採用しましたが、ほとんどのサービスを少数のプロバイダーに集中させることで、非常に脆弱なものにしてしまいました。

プラットフォーム各社が今朝の混乱の解決に奔走する中、今回の障害はタイムリーな警告となっている。インターネットのパイプラインは依然として複数のボトルネックを抱えており、この状況が変わらない限り、あるプロバイダーの不調が、あっという間に多くの人にとって頭痛の種となり得るだろう。

 

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