ストリームファイナンスが資産9,300万ドル損失で全入出金を停止

Stream Financeが資産損失を公表し、入出金を停止した状況を示すDeFi関連イメージ

DeFiプラットフォーム資産の外部運用で大規模損失が発覚

DeFi(分散型金融)のストリームファイナンス(Stream Finance)は、外部ファンドマネージャーが運用していた資産で約9,300万ドル(約143億円)の損失が確認されたため、プラットフォーム上の入出金を停止した。

損失の詳細は調査中で、同社は流動資産の引き揚げ手続きを進めている。保留中の入金は処理されない。

ストリームファイナンスは、外部ファンドマネージャーから損失が報告されたことを受け、原因の特定と影響範囲の評価を進めており、透明性の確保のため、米国法律事務所Perkins Coie LLPの弁護士キース・ミラー(Keith Miller)氏とジョセフ・カトラー(Joseph Cutler)氏を調査リーダーとして任命した。調査は損失発生の経緯と回収可能な資産の規模を明らかにすることを目的としている。

日本語訳:
昨日、Streamファンドを管理する外部ファンドマネージャーが、Streamファンドの資産約9,300万ドルの損失を明らかにしました。これを受け、StreamはPerkins Coie LLP法律事務所の…

同社は現在、流動資産を引き揚げる作業を進めており、これが完了する時期は近いと説明している。一方で、調査が完了するまで出金と入金は停止され、保留中の入金も処理されない。ストリームファイナンスは、状況に関する更新を公式チャンネルで定期的に提供するとしている。

XUSD急落とユーザー資産保全の行方

今回の発表は市場に直接的な影響を与えた。ステーキング型トークンStaked Stream USD(XUSD)は急落し、0.90ドルから0.30ドルを記録、24時間で約68%下落した。その後、0.40ドル台まで回復したものの、投資家心理には警戒感が残る。

ユーザーは現在、資金へのアクセスが制限されており、調査の完了時期は示されていない。将来的な資金回収手続きに備え、残高や取引履歴の保存が推奨されている。

今回の事案は、外部委託運用を採用するDeFiプロトコルにおけるリスク管理の重要性を再認識させるものとなった。ストリームファイナンスは法務・財務の専門家と協力し、資産回収と事業再建を進める方針だ。

 

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2022年1月から仮想通貨を触り始め、みるみるうちにNFTにのめり込んでいった。 現在はWeb3とECの二刀流で生計を立てている 得意なのは喋る事、好きな食べ物はカレー、好きなゲームは格闘ゲーム