OKX、オーストラリアで退職者向けの個人年金基金仮想通貨プラットフォームを立ち上げ

OKXがオーストラリアで退職者向け個人年金基金仮想通貨プラットフォームを立ち上げ

大手仮想通貨取引所OKXは、オーストラリアの退職者向け貯蓄プール4.3兆豪ドル(約422兆円)への参入を目指し、オーストラリアの自己管理型年金基金(SMSF)向けプラットフォームを立ち上げた。

2025年9月15日(月曜日)の発表で、OKXオーストラリアのケイト・クーパー(Kate Cooper)CEO(最高経営責任者)は、AUSTRAC(オーストラリア金融取引報告・分析センター)に登録されている同取引所は、受託者とサービスプロバイダーに「デジタル資産の購入、管理、報告のためのツール」を提供すると述べており、発表に際して同CEOは次のように述べている。

受託者は、スプレッドシートや汎用(はんよう)ポータル、あるいはSMSFの仕組みを理解していない海外のサポートなどを利用して、場当たり的に解決策を講じざるを得ないケースが多すぎます。これは、本来であれば慎重に検討すべき投資判断を、コンプライアンス上の頭痛の種とサポートの悪夢に変えてしまいます。OKXを利用することで、SMSFの受託者はコンプライアンス、透明性、現地でのサポートするインフラにアクセスできます。


新プラットフォームの主な機能

新プラットフォームの主な機能には、統合ポートフォリオダッシュボード、機関投資家レベルのカストディ機能、リアルタイム取引追跡、コンプライアンスおよび監査要件に対応した自動年末レポートなどがある。

同CEOによると、シンプルなオンボーディングプロセスを提供しており、アカウントは数分で開設できる。また、電話、メール、ライブチャットで利用可能な現地サポートチームを設置し、ユーザーをプロセスガイドしている。

オーストラリアで仮想通貨に特化したSMSF急増の予想

OKXが、米国の競合企業コインベース(Coinbase)とともに、オーストラリアの退職金市場への参入を検討しているという報道は、今月初めに初めて浮上した。

当時、両社はブルームバーグに対し、SMSFに特化した仮想通貨プラットフォームの需要は堅調になると予想。特に退職金計画を自ら管理することを選択する若いオーストラリア人の間では顕著だと語っている。Coinbaseによると、500人以上の投資家が、まだ発表されていない同社のSMSF(少額短期年金基金)のウェイティングリストに登録。

過去1年間でオーストラリア人はSMSFの仮想通貨へのエクスポージャーをわずかに削減しており、保有総額は2024年の31億1,900万豪ドル(約3,061.8億円)から2025年半ばには30億1,800万豪ドル(約2,962.7億円)に減少した。

オーストラリアの規制当局は、2019年初頭から、年金制度は退職後の収入源となるものであり、投機的な投資ではないと繰り返し警告た。2024年には、ASIC(オーストラリア証券投資委員会)は、規制対象の年金基金からSMSFに資金を移し、仮想通貨への交換を奨励したとされるブロックチェーンマイニング企業に対して措置を講じている。

 

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