タイ、2025年中のプーケット仮想通貨サンドボックス立ち上げ計画を発表

タイがプーケット仮想通貨サンドボックス立ち上げ計画を発表

タイは今年(2025年)10月、プーケットで仮想通貨サンドボックスプログラムを開始する計画を発表した。

タクシン・シナワット(Thaksin Shinawatra)元首相によると、タイは2025年末までに仮想通貨サンドボックスを立ち上げる予定をASEAN経済協議で発表。バンコクポストの報道によると、サンドボックスはイノベーションを可能にしながらリスクを最小限に抑えるため、ステーブルコインに重点を置き、管理されたテスト環境により、企業や消費者は、特に観光部門で仮想通貨取引を試せるという。

タイはデジタル資産を利用して経済成長を追求したいと考えており、仮想通貨サンドボックスは、観光客や訪問者が国内で仮想通貨を使うことを奨励しており、今回発表されたサンドボックスは10月頃に立ち上げられ、プーケットに設置される予定だ。

シナワット元首相によると、今回の動きはタイにとっての転機となり、タイが仮想通貨産業でどれほど繁栄してきたかを改めて強調しており、他の地域と比較して十分に備えており、仮想通貨産業で前進し続けていると考えている。

仮想通貨業界の成長を追求するタイ

このプログラムは、プーケットの観光産業におけるビットコインの使用を特にターゲットとし、デジタル通貨保有者を引き付け、地域での仮想通貨支出を促進する。

現在のタイの法律では、仮想通貨は法定通貨ではなくデジタル資産に分類されている。タイSEC(タイ証券取引委員会)は、デジタル資産事業に関する緊急法令を通じて仮想通貨取引と新規コイン公開を規制しており、取引所には適切なライセンス取得を義務付けている。今発表は、タイの仮想通貨開発と足並みを揃えており、ビットコインETF(上場投資信託)を初めて現地取引所にて許可することを検討している。

また、観光客向けの仮想通貨決済のテストに焦点を当てたパイロットプロジェクトもプーケットで開始される予定で、外国人観光客の取引を効率化することを目指している。タクシン現首相は、タイの取り組みに対する地域の関心を指摘し、仮想通貨の導入について他のASEAN(東南アジア諸国連合)諸国と協議中であることを強調。特にトランプ政権の仮想通貨計画を考えると、導入の遅れは米国への人材流出につながる可能性があると警告した。

より厳しい罰則施行の可能性も

サンドボックスプログラムは、仮想通貨分野での技術と規制監督のバランスをとるタイの戦略的アプローチを示している。

仮想通貨取引のテストと監視のための管理された環境を構築することで、タイはアジアにおける仮想通貨導入の地域リーダーとしての地位を確立する計画だ。国が仮想通貨サンドボックスを推進することを目指していることから、仮想通貨による支払いを禁止する法律は、より厳格なガイドラインの下で見直される可能性が高く、タイSECは、個人や団体が規制に準拠していることを確認するための規制枠組みを考案する可能性がある。より厳しい罰則が施行される可能性もあり、罰金、懲役、またはその両方の可能性がある。

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