英国が2025年初頭の規制準備を進める中、仮想通貨ステーキングとステーブルコインに注目

英国が2025年初頭の規制準備へ

英国のキア・スターマー(Keir Starmer)首相率いる労働党政権は、2025年初頭に包括的な仮想通貨規制を発表する予定で、準備を進める中で、仮想通貨ステーキングとステーブルコインに注目している事が大手メディアのブルームバーグの報道によって分かった。

2024年11月21日(木曜日)の会議で講演したチューリップ・シディック(Tulip Siddiq)財務経済相は、政府がステーブルコインと仮想通貨ステーキングサービスの規制に重点を置いていることを強調。リシ・スナック(Rishi Sunak)氏が率いる前保守党政権は、2024年初めに仮想通貨規制を導入する予定であったが、総選挙とその後の政権交代により、導入は遅れることとなった。

ステーブルコインとは、米ドルやユーロなどの法定通貨などの価値に固定されているデジタル資産のことで、仮想通貨ステーキングサービスは、投資家はブロックチェーンを利用したプロトコルに仮想通貨資産を「ステーキング」またはロックして、デジタルトークンを通じて金銭的報酬を得られるものだ。

規制準備を進める中で仮想通貨ステーキングとステーブルコインに注目

新たな規制は、ステーブルコインと仮想通貨ステーキングサービスの扱いに大きな影響を与えると予想されており、シディック氏は、ステーブルコインの現在の使用例は従来の決済システムとは異なるため、英国の既存の決済サービス規制の対象外になると指摘した。

英国の業界リーダーは、仮想通貨ステーキングサービスを投資スキームではなくテクノロジーサービスとして分類することを提唱しており、ステーキングを投資スキームとして扱うと、厳格な金融規制の対象となり、多くの人が過度に制限的であると主張している。労働党政権はこれらの懸念を受け入れているようで、シディック氏は次のように述べている。

ステーキングサービスがこのような扱いを受けるのは理にかなっていないため、政府はこの法的不確実性を適切に排除していくつもりだ。


トランプ氏の勝利で英国における規制計画が加速

仮想通貨支持派の米共和党大統領候補ドナルド・トランプ(Donald Trump)氏の勝利は、英国のデジタル資産規制導入のタイムラインを加速させた可能性がある。

米国の規制環境が好調であれば、仮想通貨関連企業が英国から移転する可能性すらあり、これは苦境に立たされている英国経済が最も避けたい状況と予想される。英国政府が過去にデジタル資産に対して敵対的な姿勢をとってきたことを考えると、国内でデジタル資産規制好環境を構築するのは難しい。英国がデジタル資産規制に取り組む一方で、エルサルバドルやブータンなどではすでに、積極的な仮想通貨支持の姿勢の恩恵を受けている

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