KyberSwap CEOがセキュリティエクスプロイトの影響で人員50%削減を発表

KyberSwapが従業員の50%を解雇

大手分散型取引所であるKyberSwap（カイバースワップ）のビクター・トラン（Victor Tran）CEO（最高経営責任者）は、従業員の50%削減を宣言し、同取引所のイノベーションと回復への献身的な取り組みを改めて強調した事が分かった。

In the past month, KyberSwap has faced unprecedented challenges due to the Elastic exploit. Despite this, I am grateful to say that our core business, including the Aggregator and Limit Order functions, remains robust.

Moreover, we will soon be launching our Zap API, an…

— Victor Tran (@vutran54) December 25, 2023

同CEOは、X（旧Twitter）を通じて同取引所従業員の削減を発表。同取引所は最近重大な侵害に遭遇し、その結果 5,000万ドル（約71億円）の仮想通貨が損失している。ただし、同CEOは、セキュリティ攻撃を受けて前例のない課題に直面しているにもかかわらず、同取引所は回復力を示していると主張。挫折にもかかわらず、同取引所は、DeFi（分散型金融）流動性プロトコルへのアクセシビリティーを強化する先駆的な開発Zap APIを開始する予定という。

一方、同CEOは投稿の中で、損失を最大100%補償するKyberSwap Elastic Exploit Treasury Grant Program（財務省補助金プログラム）を通じて影響を受けるユーザーをサポートする同取引所の取り組みを強調。しかし、持続可能な前進への必要性に対処するため、流動性プロトコルの取り組みとKyberAIプロジェクトを一時的に停止している。

さらに、リソースを再調整するために同CEOは、従業員50%削減すの決断を下した。同CEOは精神的な負担を認めなつつも、チームを去る物への献身と誠実さを称賛し、彼らをペースの速いDeFi業界における稀有な資産であると感謝の意を表明。しかし、退職するチームメンバーを支援するための自主的なデータベースを構築し、Web3 分野の潜在的な機会と彼らを結び付けている。同CEOは、Web3創設者仲間に対し、これらの熟練した人材を自分のチームに採用することを奨励し、能力だけでなく業界への貴重な貢献も強調している。

ホバリング状態にある挑戦と未来

セキュリティ侵害により、約5,000万ドルの仮想通貨が流出したKyberSwapは、ロック総額の減少を引き起こしている。

この挫折にもかかわらず、Xと革新的なZap APIに関する最新発表は、DeFiエコシステムを回復するだけでなく大きく貢献するという同取引所の決意を示唆している。

逆境に直面しても同取引所は、トランCEOのリーダーシップの下、回復力を発揮し、ユーザー、イノベーション、そして退職するチーム メンバーの福祉への取り組みを見せている。今後の道のりは困難が予想されるものの、明らかにされた戦略的措置は、決意と先見の明をもって嵐を乗り越える企業の姿を描いている。