コインベースがブラジルに市場に参入
サンフランシスコに本拠を置く仮想通貨取引所コインベース（Coinbase）は、ブラジルの主要電子決済システムであるPix（ピックス）と提携し、この動きによって同取引所サービスが南米の国に拡大された事が分かった。
同取引所とPixによるパートナーシップにより、ブラジルのCoinbaseユーザーは、Pixを使用してブラジルレアル（BRL）を即座に入金・出金できるようになった。このアプリは、2020年11月にブラジル中央銀行によって開始された、高速で安全な決済システムで、多くのブラジル人が利用。Pixは、利便性、スピード、低い取引手数料によってすぐに何百万人ものブラジル人に好まれる支払い方法となった。
コインベースはブラジルでテクノロジーハブを作成
2021年にコインベースは、地域のテクノロジーハブを作成することで、ブラジルとの関与を開始させている。
さらに同社投資部門であるCoinbase Venturesは、ブラジルの仮想通貨管理会社であるHashdexや、仮想通貨に基づく金融サービスプラットフォームLednへの支援など、ラテンアメリカ全体でさまざまなベンチャーに積極的に関与している。ブルームバーグの報道によると、この取引所は、ユーザーがデジタルトークンを取引できるように、米国外でプラットフォームを作成するパイプラインにも参加。この動きは、Silvergate Bank、Signature Bank、Silicon Valley Bank などの中央銀行が業務を停止したときに行われている。
コインベースのその他の事実
同取引所は、世界最大の仮想通貨取引所の1つで、100カ国以上に1億1,000万人以上の登録ユーザーを抱えている。
同取引所は2023年2月23日、分散アプリ（dApps）の開発と使いやすさを容易にする動きをしたと発表。さらに、「ベース（Base）」と呼ばれるレイヤー2ネットワークを通じてこの目的を達成することを目指した。取引所のレイヤー2プロジェクトは、イーサリアム（Ethereum）上で実行され、現時点でプロジェクトはまだテスト段階にある。さらに、コインベースとPixのパートナーシップは、ブラジルでの仮想通貨採用を加速するのに役立つと考えられている。同国は、ビットコイン（Bitcoin/BTC）やその他のデジタル資産への関心が高まっていることですでに知られている。
