Rippleはブラジルでの新パートナーシップ締結で将来の巨大市場に拡大へ

RippleがMoneyGram とパートナーシップ締結

分散型台帳技術を利用した即時グロス決済システムおよび送金ネットワークであるRippleは、国境を越えたP2P(Peer-to-Peer)決済および送金会社の MoneyGramとの新しいパートナーシップを締結した事がコミュニティメンバーの指摘で新たに発覚した。

日本語訳:
MoneyGramは、Frente Corretoraを通じてブラジルでMoneyGram Onlineを開始します。「Rippleと提携して開発されました」。彼らは、ブラジルのRippleの主要なXRP ODLパートナー銀行であるTravelexと提携しています。

MoneyGram/Rippleは、「将来的に私たちの関係を再検討することを約束します」と言っていました。

XRPコミュニティのメンバーであるテホール・ベディクト(Tehol Beddict)氏は、最初に Twitter でパートナーシップを指摘。MoneyGram が現地のオンライン決済プラットフォームであるFrente Corretoraと提携し、ブラジルでMGO(MoneyGram Online)サイトを立ち上げたと述べた。

Frente CorretoraによってMGOは自分の口座に送受信可能に

Frente Corretoraにより、MGOは、ブラジル人がMoneyGramを介して自分の口座に送金を送受信できるようになる。

一方、Frente CorretoraはブラジルRippleの主要ODL(XRP On-Demand Liquidity )パートナー銀行であるTravelexのパートナーである。MoneyGram今回の件についてプレスリリースの中で、MGOの地理的プレゼンス(※存在感、影響力)を拡大する取り組みの一環であると述べている。MoneyGramの会長兼CEO(最高経営責任者)であるアレックス・ホームズ(Alex Holmes)氏は、このプラットフォームが新しい顧客セグメントからの成長を獲得できると確信していると述べたうえで、次のように語っている。

私たちは、世界中の顧客のために構築した没入型のオンラインプラットフォームを非常に誇りに思っています。また、当社の持続的なデジタル成長は、消費者が当社の優れたユーザーエクスペリエンスを真に評価していることを示しています。


RippleとMoneyGram共通の過去

MoneyGramとTravelexとの関係は別として、RippleとMoneyGramはパートナーシップの過去を共有しており、両社は、RippleのSEC(米国証券取引委員会)との問題がエスカレートする2021年までパートナーであった。

パートナーシップの期間中Rippleは、MoneyGramに多額の投資をしており、MoneyGram の株を購入していた。次に、MoneyGramはRippleのサービスを使用して、XRPを介して数百万ドル相当の米ドル送金を決済し、ODLテクノロジーの使用を開始することを計画していた。しかしその後、パートナーシップ終了を受けて、RippeはMoneyGramの保有株を売却。MoneyGramは、Rippleの競合であるステラ(Stellar)に売却するための交渉に移った。しかし、この交渉は決裂している。

2社は、将来的にパートナーシップを再検討する可能性を排除しておらず、Ripple対SEC訴訟が決着したら、米国を拠点とする2社の決済大手が再び提携する可能性がある。さらに、他の金融市場の主要プレーヤーもRipple決済ソリューションの採用に進む前に、XRPの規制が明確になるのを待っていると述べており、その中には、銀行大手のJP モルガンも含まれている。

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