投資家がFTXの宣伝関与した著名人らを提訴|大谷選手や大坂選手が関わる

投資家がFTXの宣伝関与した著名人らを提訴

暗号資産大手取引所FTXの経営破綻を受け、損害を受けた投資家らはFTXの宣伝に関与した著名人にも責任があるとして、同社と前最高経営責任者(CEO)のサム・バンクマンフリード氏に加え、米大リーグ、エンゼルスの大谷翔平選手や女子テニスの大坂なおみ選手らをマイアミのフロリダ州南部地区の米連邦地裁に提訴した事が明らかとなった。

大谷選手は、FTXとの長期的なパートナーシップ契約を結び「グローバルアンバサダー」として就任しており、全ての報酬を株式と暗号資産で受け取る事が発表されていた。今年3月にはグローバルアンバサダーになる大坂選手が暗号資産で報酬を受け取ると公表された。

FTX/Shohei Ohtani

多くの宣伝に関与したとされる著名人

15日提出された訴状には、大谷選手、大坂選手の他、米プロバスケットボールNBAのステフィン・カリー選手、米ナショナル・フットボールリーグ(NFL)のトム・ブレイディ選手や、シャキール・オニール氏、スーパーモデルのジゼル・ブンチェン氏など、多くの著名人が被告として名を連ねている。

 

投資家らの訴え

投資家らは、FTXが著名人らを起用し連邦法とフロリダ州法に違反する未登録証券を売り込み、スマホアプリを利用する投資家を出資金詐欺に誘い込んだと主張しており、FTXの暗号資産口座に登録された全米の投資家を代表する集団訴訟の認定を求めている。

また、FTXを巡る問題で「FTXの詐欺的なスキームで米国の消費者が被った損害額は合計110億ドル(約1兆5千億円)に上る」と訴えている。今回訴訟を起こしたチームは(被告にとって)不利な証拠となるFTXの多くの電子メールやテキストを入手したとしているが現時点で内容は明らかにしていない。