ブラジルの仮想通貨投資家数が第3四半期で倍増

ブラジルの仮想通貨投資家が倍増

RFB(Receita Federal do Brasil=ブラジル連邦歳入庁)によって先週発表された最新調査によると、ブラジルの仮想通貨投資家の数は、2022年第3四半期にほぼ2倍になっている事が分かった。

2022年9月は、6月30日に終了した第2四半期に報告された794,981件と比較して、1,490,618の納税者がデジタル資産取引に参加することを宣言して終了したとのこと。InfoMoneyが引用した国税庁の歳入調査によると、2022年8月から9月の間に仮想通貨投資家の数が14.03%増加。前年比では9月の3.5倍の成長を記録。この指標は、同地域で仮想通貨の購入を宣言した納税者の数が、2022年に100万人以上増加したことを意味している。

ブラジルでは多数の法人投資家も増加

仮想通貨投資家の増加と同様、ブラジルの企業投資家も昨年2倍に増加している。

この期間中、仮想通貨に投資する企業の数は指数関数的に増加しており、研究によると、9月自体はわずかな減少を見せている。ブラジルは第3四半期を前四半期と比較して20%以上増加し、ビジネス投資家の総数は6月の11,797人から9月には14,255人に増加している。同調査では、ブラジルで最も購入された仮想通貨がテザー(Tether/USDT)であったことも判明。第3四半期に報告されたUSDT購入額259億レアル(約7,377億円)に達し、続いてマーケットリーダーのビットコイン(Bitcoin/BTC)が4兆5,000億レアル(約128兆円)以上の購入額を記録した。

ブラジル人が最も求めている仮想通貨の上位5位には、米ドルにペッグされた17億レアル(約484.3億円)のUSDコイン(USDCoin/USDC)、16億レアル(456億円)のイーサリアム(Ethereum/ETH)、15億レアル(427億円)のインデックス付きローカルブラジルデジタルトークン)などがある。これらのデータはRFBがまとめたもので、納税者の損益計算書と、ブラジルで運営されている仮想通貨取引所から提供された情報に基づいているとのこと。

ブラジルでは2019年以降、仮想通貨取引所はすべての顧客取引を報告することが法律によって義務付けられている。仮想通貨採用についてブラジルは、ラテンアメリカのリーダー的存在であり、世界で7番目の採用率の高さを誇っている国で、同地域で最大の経済を誇っており、世界で 13 番目に大きい経済圏を有しているだけに、ブラジル国内での仮想通貨採用率の高さは仮想通貨市場にも大きな影響を与えるとみられる。