ビットコインノードが5つの国に集中
ブロックチェーン分析を手掛けるBitnodesが公表する最新データによると、世界中の到達可能なすべてのノードのうち30%が5カ国に集中している事が分かった。
Bitnodes「COUNTRIES」より画像引用
ビットコインは、依然として時価総額でトップに君臨する仮想通貨であり、大量採用の探求に向けて多くの進歩を遂げている。なかでもエルサルバドルで法定通貨としての地位を獲得したことは、「デジタルゴールド」および「お金の未来」と呼ばれる資産にとって、これまでで最大の出来事であったと断言できる。世界初の仮想通貨とその開発者が、より多くの人々や機関に資産への投資と使用を説得するための作業を続けているため、ここで少し立ち止まり、価格と時価総額以外のことを学ぶのが適切だ。
P2P(Peer-to-Peer、米スマホやタブレットなど、不特定多数の端末がサーバーを介さず端末同士で直接データファイルを共有する通信技術およびソフトウェアの事)ネットワークはマイニングで重要な役割を果たしている。投資家のなかでも特に新規投資家は、まだ接続可能なビットコイン ノードが最も多い国を知りたいと願っているのかもしれない。
最もアクセスしやすいビットコインノードをホスト
世界中の到達可能なすべてのノードのうち30%が5カ国で占められている事が最新データで判明したが、この5カ国とは、米国、ドイツ、フランス、オランダ、カナダである。
内訳は、米国で1,844ノード(13.2%)、ドイツは1,362ノード(9.8%)、フランスが434ノード(3.1%)、オランダが374ノード(2.7%)、カナダが297ノード(2.1%)となっている。ビットコインノードは、ブロックチェーン全体を格納し、BTC 実装を実行して、ネットワークに追加される前に各ブロックとトランザクションを検証する任意のコンピューターである。これらは、システム内で「レフリー」として機能し、どのトランザクションが有効か無効かを決定する「ルール」を適用するため、とても重要だ。
ノードには、到達不能と到達可能の2種類があり、直接接続できるもの、または許可されたまだいっぱいではないものは到達可能と分類される。これらのノードは、ファイルをまとめて保存および共有するP2Pネットワークと呼ばれるもので構成されている。
現在、実際にいくつのビットコインノードが存在するかについてのデータはないものの、2022年8月にルクセンブルクの本拠を置く仮想通貨取引所Bitstampは、世界中に10,000を超える到達可能なノードが散らばっていると報告している。他のレポートには、そのような特定の目的を持つこれらのコンピューターデバイスが15,000以上あることを示唆している。
今後もノードが増える可能性
さまざまな国にて50億人以上の人々がインターネットにアクセスしているものの、ビットコインノードの実行には、この数のほんの一部も関与していないのが現実だ。
専門家によると、ビットコインノードの実行には簡単に実行でき、ノードを実行するための最小要件の1つは、デバイスに少なくとも7GBのストレージを確保することが条件だ。これは、ビットコインブロックチェーンの分散化にすでに貢献しているプルーニングされた検証には十分である。実際に仮想通貨をマイニングするのとは対照的に、ノードを実行することは、1日あたり約10セント(約10円)相当の電力しか消費しないため、電力の大量消費にはつながっていない。