タイのサイアム商業銀行が仮想通貨取引所Bitkubの買収から撤退

タイのサイアム商業銀行がBitkub買収交渉中止を発表

タイで最も古い銀行であるサイアム商業銀行(Siam Commercial Bank)は、同じくタイに本拠を構える仮想通貨取引所Bitkubを買収するための178億5,000万バーツ(約684.5億円)の交渉取引を放棄すると発表した事が分かった。

公式発表によると、サイアム商業銀行は、仮想通貨取引所Bitkubの支配権を取得するため5億ドルの買収取引から撤退すると発表。その理由として、Bitkub側の未解決の規制問題を挙げている。今回の買収交渉からの撤退は、タイ証券取引委員会がBitkubに対し、取引所でのKUBコインの上場プロセスを見直すよう命じてからわずか1カ月後の出来事である。

買収交渉中止の両社の主張

同商業銀行は、デジタル戦略構築の一環として、取引所の支配権取得を計画しており、当初、2021 年 11 月に発表され、今年の第1四半期に完了する予定で、規制当局の承認待ちとなっていた。Bitkubの声明によると、修正できない不正行為の兆候は見られなかったと主張しており、生命の中で次のように述べている。

Bitkub は現在、タイ証券取引委員会の勧告と命令に従ってさまざまな問題を解決する過程にあり、これらの問題を解決するための時間枠に関しては不明です。その結果、買い手と売り手は取引を終了することに同意しました。

サイアム商業銀行は、会社のデュー デリジェンスを実施しており、異常な問題は見つかっていないと述べている一方でBitkub は声明の中で、規制当局との保留中の問題を解決できるように売却を終了することに同意したと述べ、その業務は終了によって影響を受けていないと主張している。なお、同商業銀行は次のように語っている。

タイの経済と金融業界で重要な役割を果たすブロックチェーン技術とデジタル資産に関連するビジネスに拡大するための戦略的計画に取り組んでいます。