マウントゴックスが破産申請から民事再生へ
2014年に不正アクセスで顧客の資産であるビットコインが消失し、破産の手続きをしていた仮想通貨取引所Mt.GOX(マウントゴックス)は今月の22日、東京地裁から民事再生手続きの開始決定を受けた。これによりMt.GOX取引所に残されていたビットコインは、債権者へ現金で返還される破産手続きではなく、ビットコインで返還できる民事再生手続きへと変更され、Mt.GOXの被害者は今回の民事再生に関して喜びの声が挙がっている。
マウントゴックスは2013年に世界のビットコイン取引量の70%を占めるほどの取引所にまで成長していたが、2014年に当時のレートで約75万BTC(480億円)もの資金を顧客が預けており、その内の約28億円が消失した。その後、マウントゴックスののビットコインがほとんどなくなっていることが判明し、事業の継続が困難な状況となり東京地裁に民事再生法の適用を申請していた。しかし、民事再生案が困難と判断され、民事再生法の申請が棄却され、東京地裁から破産開始決定を受ける形となっていた。
そして、先月のはじめに福岡弁護士のチームは「Mt.GOX Creditors」なるサイトを開設し、マウントゴックスの民事再生手続きへの移行に向けた上申書の提出をBTC債権者に呼びかけはじめている状況だ。今回の民事再生開始決定により破産手続きは中止されますが、負債は現在調査中とのことである。