マイナー起因のビットコイン崩壊が浮上
仮想通貨市場は、主に買い手、売り手、マイナーで構成されており、マイナーは、買い手と売り手の間の取引を承認し、その見返りとして報酬支払われるが、市場に出ているマイナーが少なくなると、仮想通貨インフラストラクチャー（私的経済活動の基盤となるような施設，制度の事）は危険にさらされる。
仮想通貨マイニングでは、複雑な数学的問題を解決するためにエネルギーを大量に消費する機器を使用し、トランザクションを検証していく。この過程を別の表現で表すと、マイニングとは、新規トークンを作成して市場で販売するプロセスとも言える。ただし、すべてのトークンが作成時またはトランザクションの確認時にマイニングされるわけではありません。それはステークコインの証明などではまったく異なるプロセスで生成および製造されるためである。マイナーは、マイニングを使用したブロックチェーンセキュリティにも責任があり、新規トークン作成とトランザクション検証に追加されており、より速い速度でマイニングするために必要な機器を取得するため、必要な多額の資本と電コストのために、マイニング料金は高くなる。
ビットコインの場合、マイナーは目的達成のために高度かつ複雑な計算が必要とされ、マイナーはこれを実行するという目的を達成するために、より複雑なコンピューターを購入するために莫大な金額を費やしている。これらのコンピューターは他のコンピューターよりも電力を大量消費することで問題視されている側面もマイニングの事実である。
マイナーは、1つのトークンをマイニングできるようにするため、問題に対する正しい答えを最も早く得る必要がある。このマイニングプロセスは、PoW（Proofof Work）と呼ばれていることから、多くの仮想通貨ユーザーもPoWの名称程度は耳にしたことがあるだろう。
ビットコインマイニングが高価なものに
ビットコインマイナーは、マイニングによって得た報酬をビットコインで受け取り、最終的に、ビットコインをドルまたはユーロなどの法定通貨で販売している。
最近の仮想通貨市場の暴落により、BTC価格は最高値の1BTC=766万円から現在の1BTC=270万円にまで、2021年11月中旬を境に下落し続けている。その結果、マイニングから得られる利益は72.5%減少しており、最近の市場の崩壊により、マイナーは現在、より少ない利益を受け取っている。実際、マイナーが報酬を受け取る際、マイナーはマイニングにかかる費用をカバーする必要があり、マイニング取得初期費用に電気代など、ビットコインのマイニングによって得られる料金は最近まで電気代よりも高かったため、マイニングは非常に儲かるビジネスとして熱い視線が送られていた。
マイナー不在はビットコインをクラッシュさせるか
現在、ビットコインは2万ドルを下回り、マイナーはほとんど利益が得られないことに頭を悩ませ始めている。
マイナーを仮想通貨インフラストラクチャーから排除すると、仮想通貨経済に深刻な打撃を与えることになる。マイナーはトランザクションを承認するだけでなく、ネットワークが安全であることを確認する作業が伴う。そのため、マイナーをマイニング方程式から取り除くことは、仮想通貨市場の完全な崩壊になると考えられる。RippleのXRPなど、他の仮想通貨は、すでに存在しているため、作業証明を必要としない。XRPには、マイニング操作やマイナー存在しない代わりに、信頼性と速度を向上させるため、トランザクションは“集中型”ブロックチェーンによって有効化されている。
