米国証券取引委員会がイーロン・マスク氏のツイートを調査

SECがマスク氏のツイート調査に乗りだす

SEC(Securities and Exchange Commission=米国証券取引委員会)は、テスラの株式10%を売却すると提案した同社のイーロン・マスク(Elon Musk)CEO(最高経営責任者)のツイートについて調査している事を明らかにした。

日本語訳:
最近、未実現利益が租税回避の手段であることが多くなっているので、テスラ株の10%を売却することを提案します。
これを支持しますか?

同氏の動きにより、Telsaの株は急落したほか、複数の株主から訴訟が起こされており、今回の調査が明らかになっている。問題視されているツイートは、2021年11月7日付けのマスク氏公式ツイートで、SECは、マスク氏の過去ツイートについても法廷に持ち込む法的権限があると述べている。

マスク氏によるTwitter上の嵐

マスク氏は2018年、株価が420ドル(約5万円)に達した場合、テスラを非公開にすると述べていたが、株式市場操作の疑いについてSECから鋭い反応を向けられていた。

同氏は過去2年間、仮想通貨について積極的にツイートしており、NEXTMONEYの2021年2月1日付特集記事「イーロン・マスク氏、ツイートで市場を動かし専門家が規制を求める=CNBC」などでも報じているように、2020年12月にドージコイン(Dogecoin/Doge)に関する彼のツイートによって価格を急上昇させた事などが問題視されている。

SECはマスク氏に対して相場操縦を主張の可能性大

テスラは、マスク氏の個人保有を超えて、ビットコイン(Bitcoin/BTC)で15億ドル(約1,818億円)以上を保有しているほか、一部商品の支払いとしてドージコインを受け入れている。

これまでSECはこマスク氏の仮想通貨関連ツイートを精査してこなかったものの、仮想通貨が規制範囲内で購入されるにつれ、SECのスタンスが変わる可能性がある。同氏が個人的にビットコイン、イーサリアム(Ethereum/ETH)、ドージコインを保有していることを考えると、規制当局は相場操縦を主張する可能性が高いとみられる。

イーロン・マスク氏、ツイートで市場を動かし専門家が規制を求める=CNBC

2021.02.01