フォーブス400長者番付リストに仮想通貨ビリオネアが多数
米国の長者番付雑誌で広く世界的に知られるフォーブズ400が2021年版「Forbes 400 List of America」を発表し、6人の仮想通貨ビリオネアが含まれていたことが分かった。
フォーブス400リストに掲載された初の仮想通貨ビリオネアは2018年のクリス・ラーセン(Chris Larsen)氏である。そして先日発表された2021年版では、ラーセン氏のほかに、仮想通貨取引所Coinbaseのブライアン・アームストロング(Brian Armstrong)CEO、Coinbaseの共同創設者であるフレッド・エールサム(Fred Ehrsam)氏、仮想通貨取引所Geminiの創設者である兄キャメロン・ウィンクルボス(Cameron Winklevoss)氏と、弟であるタイラー・ウィンクルボス(Tyler Winklevoss)氏の双子の兄弟など、当NEXTMONEYの特集記事でも時折登場する仮想通貨取引所の創設者が加わっている。
また、同じくフォーブス400リスト入りした仮想通貨デリバティブ取引所FTXのCEOであるサム・バンクマン・フリード(Sam Bankman-Fried)氏もランク入り。リストに掲載された純資産は225億ドル(約2兆5,072億円)で、6人の新しい仮想通貨メンバーの総資産のほぼ半分の資産を有している。29歳の若きフリードCEOは現在、仮想通貨で最も裕福な人物で、最近2年間で構築したFTX仮想通貨取引プラットフォームが9億ドル(約1,002億円)のシリーズB資金調達を完了した事が大きな要因となっている。
フォーブス400リストで2番目に裕福な仮想通貨ビリオネアになったのが、純資産が115億ドル(約1兆2,815億円)のアームストロングCEOだ。Coinbaseは2021年4月、仮想通貨史上に新たな歴史を作った人物で、860億ドル(約9兆5,838億円)という史上最大の直接上場を果たした。
2022年には仮想通貨ビリオネアが増加する気配
仮想通貨長者番付のリスト入りメンバーは、2022年にはさらに増加する可能性がある。その背景には、急速に成長している業界では多くの億万長者が10億ドル(約1,114億円)の純資産に達成しているからである。なお、2021年版では、12人の新しい仮想通貨ビリオネアがフォーブス400リスト入りしており、2020年の4人から8人の増加である。
仮想通貨業界の成長は、毎年増え続けている億万長者の数によっても明らかであり、大規模機関投資家が仮想通貨に投資および採用していることから、仮想通貨富裕層の増加は、当然と言った結果だと捉える市場関係者も多い。