BankProvがアンカレッジとイーサリアムに裏付けされた法人向けローンを提供へ

BankProvが法人向けローンを提供へ

イーサリアム需要が日に日に高まる中、ナスダック(NASDAQ)に上場する商業銀行BankProv(バンクプロブ)は、イーサリアムに裏付けされた法人向けローンを間もなく提供すると発表したことが分かった。

BankProvは昨年、Provident Bankからリブランドして全国的にサポートを拡大しており、今回の法人向けローンは、デジタル資産銀行のAnchorage(アンカレッジ)との連携によって実現したものである。発表によると、BankProv はそのインフラストラクチャーを使用して保証付き預金を提供する予定であり、預金されたイーサリアム(Ethereum/ETH)に対して米ドルを提供し、融資された米ドルで銀行に収益を生み出す際の流動性を確保する仕組みであるとのこと。これにより、クライアントは課税を発生させることなく、米ドルの流動性にアクセスできるようになることが期待されている。

これらの背景には、バイデン政権が仮想通貨に対する税制強化の可能性を示唆しているため、多くの人々がこれらの課税にナーバスになっているという側面がある。Anchorageの創設者であるディオゴ・モニカ(Diogo Monica)社長は、次のように語っている。

イーサリアムを大量に保有している機関や、さまざまな理由で運転資金へのアクセスを必要とする機関からの需要を見込んでいます。事業の運営資金として米ドルが必要な人もいれば、米ドルで取引を活用したい人もいれば、イーサリアムを長期的に保持し、売却して課税対象となりたくない人など、さまざまな需要に応えることができるでしょう。

ボラティリティは、仮想通貨を保有している人や機関投資家にとってとても重要であり、Anchorageにはその担保の価値を積極的に追跡する洗練された価格監視システムがあり、貸し手の元本を保護するためのシステムを完備している。さらに同氏は、ETHローンと仮想通貨に裏付けられたUSDローンの両方の観点から、機関投資家からの融資への関心が高まっていることは驚くことではないと述べたほか、多くの機関が依然として反インフレと資本保全のためにビットコインを保有しており、ビットコイン市場の優位性が約42%に減少していることからもわかるように、ETHの需要は増加していると語っている。

イーサリアムブロックチェーンのプログラマビリティのため、イーサリアムが著しく過小評価されているとの意見もあり、実際、最近の傾向として、機関投資家はイーサリアムの保有数を増加させている。