VanEck、ビットコインETF 申請審査が開始
SEC(米国証券取引委員会)は、投資管理を手掛けるVanEck(ヴァンネック)の上場投資信託(ETF)アプリケーション申請の審査を開始したことを明らかにした。
SECがVanEckのETF申請調査を開始したことにより、ビットコインETFアプリケーションの審査が開始され、最短で45日間の間、SECはレビュー期間を設け、延長は240日まで可能となる。同社は今年初めにETFを申請。当、NEXTMONEYの特集記事「CBOE、VanEckのビットコインETFをリストするためにSECの承認を求める」でも報じているように、CBOE(シカゴ・ボード・オプション取引所)がまもなく続き、VanEckのファンドをホストするための承認を申請。3月1日(月曜日)に完成したアプリケーションも公開された。これは米国で承認された最初のETFになり、VanEckは承認を得るため、何年もの間、複数の申請提出を行ってきたがほとんど失敗に終わっていた。実際、SECはまだ単一のビットコインETFアプリケーションを承認したことはなく、多くの企業がETFの承認を試みましたが失敗に終わっているのが実情だ。
SECゲーリー・ゲンスラーによる影響を受けるビットコインETF
バイデン政権下のSECが、ビットコインETFアプリケーションを申請を承認するのは時間の問題とする見方もあり、その理由として、SEC委員長に指名されたゲーリー・ゲンスラー(Gary Gensler)氏の仮想通貨に対する姿勢が関係している。同氏は、オバマ政権でCFTC(米国商品先物取引委員会)の委員長を務めており、MIT(マサチューセッツ工科大学)でブロックチェーンを教えるなど、暗号資産の分野に精通しているとされている。
また、VanEckの他に、米国の投資会社であるValkyrie(ヴァルキリーインベストメント)も今年1月に、子会社を通じてビットコインETFをニューヨーク証券取引所に上場する計画を発表し、SECに申請を提出している。
北米市場については、米国を差し置いてカナダがビットコインETFの申請を承認しており、複数のビットコインETFがすでにトロント証券取引所に上場されているとのこと。