バーレーン中央銀行初承認、シャリーア法準拠の仮想通貨取引所誕生

初のシャリーア準拠仮想通貨取引所が誕生

バーレーン王国のフィンテックハブに本社を置く、中東で間もなく開始予定の仮想通貨取引所CoinMENAは、バーレーン中央銀行から「暗号資産サービス会社ライセンス」を正式に取得したことが分かった。

CoinMENAは、シャリーア審査局(※1)によって認定されており、バーレーンで開始された最初のシャリーア準拠の仮想通貨取引所となる。
(※1)シャリーア審査局とは、コーランと預言者ムハンマドの言行(スンナ)を法源とするイスラム世界に基づく法律に準拠しているかを審査する専門機関を指す。

公式発表によると、CoinMENAがバーレーンで仮想通貨取引所として機能するためのすべてのセキュリティ、運用、および技術的要件を満たしていることを明らかにした。同取引所が稼働すると取引所では、イーサリアム(Ethereum/ETH)、ビットコイン(Bitcoin/BTC)、ライトコイン(Litecoin/LTC)、ビットコインキャッシュ(Bitcoin Cash/BCH)、リップル(XRP)を含む5銘柄でサービス提供を望んでいる。ただし、CoinMENAは、将来的に他のオプションを追加したい構えだ。

公式発表の中で同取引所は、中東地域の金融機関との強力な関係により、ユーザーの現地通貨でのデジタル資産のシームレスな入金、取引、および引き出しを可能にすると同時に、可能な限り最も競争力のある手数料を提供すると述べている。また、CoinMENAは、機関投資家と個人顧客の両方にサービスを提供する予定で、大規模トランザクションの場合、より高速なトランザクションを容易にするためにOTCデスクを提供する予定だ。

近隣諸国にも仮想通貨取引きサービスを提供

CoinMENAによると、バーレーン国民および居住者とは別に、他エリアの人々もこれらのサービスにアクセスできるようになるという。現在分かっているサービス提供予定国は、アラブ首長国連邦、クウェート、バーレーン、サウジアラビア、オマーンの居住者にサービス提供を検討しており、公式サイト上でもすでに表示されている。

大規模なトランザクション向けのOTCデスクオファリングと、全ての取引から実行までを監視する専任リレーションシップマネージャーも提供する予定だ。同取引所は、高品質のサービスと安定した銀行関係に支えられた、デジタル資産への手頃でシームレスなアクセスを地域に提供するために開発されたとCoinMENAの共同創設者兼マネージングディレクターであるディナ・サムアン(Dina Sam’an)氏は語っており、次のように述べている。

バーレーン中央銀行からライセンスを取得することで、ガバナンス、セキュリティ、顧客保護がすべての業務の中心となる、最も堅牢で世界的に有名なデジタル資産規制フレームワークの1つで業務を遂行できます。CoinMENAの成長に伴い、追加のデジタルアセットへのアクセスを提供し、事業を行う管轄区域を拡大して、世界規模で主要なデジタルアセット交換の1つになることを目指しています。

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