テザー、BCHブロックチェーン上で発行

テザー、BCHブロックチェーン上で発行

世界最大のステーブルコインであるテザー(USDT)が、ビットコインキャッシュのブロックチェーン上でローンチされたことが明らかになった。USDTは最近のコロナウィルスの影響による株価の暴落などの中で、投資家たちの世界的な避難先になっており、ここ数週間でますます関心が高まり、現在は57億ドルを超える時価総額を誇っている。

USDTはビットコインキャッシュネットワークで利用できるようになったため、Ethereum、Algorand、EOS、Liquid Network、Omni、Tronでも利用できるとのことだ。

Ethereumは近年、供給が増加するにつれてネットワークキャパシティの限界が近づいており、非常に深刻な問題とされていた。しかし、今回USDTがBitcoin Cashネットワークに移行することでEthereumネットワークの需要とガス料金の削減に役立つ可能性があるとのこと。Bitcoin Cashネットワークには、Bitcoin自体よりも大きなブロックを持っており、さらに料金が安いというメリットがあるためUSDTのかなりの部分がBitcoin Cashネットワークに移行するとみられている。

TetherのCTOであるPaolo Ardoino氏は「テザーの主な強みは、さまざまなブロックチェーンの多様性に支えられていることです。 Bitcoin Cashとのコラボレーションにより、Tetherにはさまざまなメリットがもたらされます。導入後はどのインテグレーターにとっても非常に有益であるはずだと期待しています。また、ビットコインキャッシュチェーン上のより多くのアプリケーションのサポートも行う予定です。」と述べている。

一方、Bitcoin.comのエグゼクティブチェアであるRoger Ver氏は「世界最大のステーブルコインがビットコインキャッシュブロックチェーンを使用し、何百万ものBitcoin.comウォレットホルダーがSLPトークンを使用してテザーを送受信できることは非常にエキサイティングです。」と述べている。