テザー社、6000万USDTの発行準備

テザー社、6000万USDTの発行準備

ビットコインの価格が過去二日間の間に17.16%の下落に見舞われているなか、その背景にはテザー社が6000万USDTの発行を行っていたことが明らかになった。今回の暗号市場の下落に伴い、株式市場も大きな下落に見舞われており、多くのユーザーはテザーが発行されていたことに気づいていなかったようだ。

Whale Alertより画像引用

大規模な暗号化トランザクションのライブトラッカーであるWhale Alertによると、テザー社はイーサリアムのブロックチェーンで3月9日12:33 UTCに約6,000万米ドルを発行したようだ。Twitterユーザーの中にはビットコインの崩壊価格を2008年の金融危機と比較し、これは「Crypto’s version of Fed bailout」であり深刻な問題であると指摘している。

そして今回のUSDTの発行について、BitfinexとTetherの最高技術責任者(CTO)であるPaolo Ardoino氏は、「これは承認されているが発行されていないトランザクションです。このUSDTは発行リクエストの在庫として使用するものです」と述べている。

しかし、現在確認されているだけでも、発行された6000万USDTのうち3500万USDTがBinance、Huobi、OKExなどの他の取引所に送金されているとのこと。Bitfinexの代表者はこの問題についてコメントを求められた時、CTOのArdoino氏がコメントしたことを繰り返し、発行されたトランザクションと許可されたトランザクションの違いを強調した。

ビットコインの大きな下落の際にはUSDTの発行が問題にされることが度々あり、ビットコイン価格とUSDTの発行には何らかの関係があることは否定できないだろう。