サンタンデール銀行、裁判所に上訴を却下され仮想通貨取引所へ資金を返還

サンタンデール銀行、裁判所に上訴を却下され仮想通貨取引所へ資金を返還

スペインに拠点を置く大手銀行Santander(サンタンデール)は、ブラジルの仮想通貨取引所であるBitcoin Marketの口座の無断閉鎖によって、不正に仮想通貨取引所としての業務を妨害したとして訴えられていた裁判が終結した。

今回の報告では、以前裁判で敗訴していたサンタンデール銀行はサンパウロ州司法裁判所へと、Bitcoin Market取引所に対する上訴を行っていたが、その上訴は裁判所によって却下され、結果的に敗訴という結果になった。

これによりサンタンデール銀行は、Mercado Bitcoinから口座の無断閉鎖した際の資産の返却、損害賠償(1,350,733ルピー/約35万ドル)の支払いを行うこととなる。

サンタンデール銀行は昨年、取引所としての活動が方針と相容れないとして資金を凍結していると主張。取引所の口座を閉鎖したと報告していたが、それに対してMercado Bitcoin取引所は、口座の閉鎖に反対し、サンパウロ州司法裁判所を通じて訴訟を起こし、資金の凍結は不当であると主張したことによって今回の事件が発生していた。

その後、裁判は当然のことながらサンタンデール銀行が敗訴。裁判所の文書によれば、取引所が最初に閉鎖された資金および口座の返却、その資金に対して月額1パーセントの利息の返還、弁護士費用の10%を支払うように命じられているようである。