ラッパーのドレイク氏のXアカウントがハッキングされ、ミームコインの宣伝をされる
カナダ出身のマルチプラチナラッパーであるドレイク(Drake)氏のXアカウントがハッキングされ、詐欺師がギャンブルをテーマにした彼の漫画の分身にリンクされた偽ソラナ(Solana)ベースのミームコイン「Anita(アニータ)」を宣伝していたことがわかった。
2024年12月14日(土曜日)、3,900万人以上のファンがフォローしている人気ラッパーのドレイク氏のXアカウントがハッキングされ、偽ソラナベースのミームコインが宣伝された。Stakeとの提携を主張するこの詐欺は、投稿が削除される前にファンやトレーダーを騙して500万ドル(約7.68億円)の取引高を稼いだという。
詐欺投稿は、ドレイク氏の漫画の分身である「アニタ・マックス・ウィン(Anita Max Wynn)」にちなんだソラナベースの「ANITA」を宣伝。ドレイク氏に関連するギャンブルプラットフォームStakeとの提携で作成されたと主張するメッセージを投稿した後、削除される前に契約アドレスとプロジェクト関連のキャラクターが含まれていた。
ハッカーはセレブブランドへの信頼を悪用
このキャラクターは、よく知られているギャンブル好きと「最大限の勝利が必要」というフレーズにちなんだものだ。
ハッカーは冗談ではなく、ANITAはドレイクと密接な関係のある仮想通貨ギャンブルプラットフォームであるStakeと提携して正式に立ち上げられたと主張。タイミングもこれ以上ないほど戦略的で、ドレイクのアニタ・マックス・ウィン・ツアーは、2017年以来初めてオーストラリアとニュージーランドに戻る予定だ。
今回のハッキングは、有名人や機関をターゲットにして仮想通貨詐欺に偽の正当性を与える一連の注目度の高い乗っ取りの最新の例に過ぎず、先日、カルダノ財団のXアカウントが別のミームコインを宣伝するためにハッキングされている。この詐欺で得られた金額は50万ドル(約7,700万円)に過ぎず、ANITAに関連する500万ドルのほんの一部に過ぎない。しかし、すでに投資していたユーザーにとっては、被害の抑制は遅く、詐欺が本格化している間、ドレイク氏のチームやXがハッキングに気づいていたかどうかは不明だ。