イーロン・マスクのXが12の送金ライセンスを確保=X.AIが株式公開で10億ドルを調達

Xが12件の送金業者ライセンスを取得

イーロン・マスク(Elon Musk)氏のソーシャルメディア会社X(旧Twitter)は、全米で12の送金ライセンスを取得したほか、AI(人工知能)会社であるX.AIは、SEC(米国証券取引委員会)への提出書類の中で、株式公開で10億ドル(約1,440億円)を調達する意向を述べた。

Xは、アイオワ州、アリゾナ州、カンザス州、サウスダコタ州、ジョージア州、ニューハンプシャー州、ミシガン州、ミシシッピ州、ミズーリ州、メリーランド州、ロードアイランド州、ワイオミング州の米国12州で、送信機ライセンスを取得したと伝えられている。

2023年10月、マスク氏はXを強力な金融プラットフォームに変える計画を発表。同氏は2022年11月、Xが「非常に魅力的なマネーマーケットアカウント」、デビットカード、小切手、ローンサービスを提供できる可能性があると述べており、最近、次のように詳しく述べている。

私が支払いと言うとき、実際には誰かの経済生活全体を意味します…。それにお金が関係する場合。それは私たちのプラットフォーム上にあります。お金でも有価証券でも何でも。つまり、単に友人に20ドルを送るようなものではありません。私が話しているのは、銀行口座は必要なくなるということです。

同氏は以前、Xを「すべてのアプリ」にする計画だと述べ、Twitter買収がXの誕生を加速させるものであることを強調。さらに同氏は、同社が仮想通貨トークンを発売する予定はないことを認めている。

X.AIは10億ドルの調達を目指しSECへ申請提出

マスク氏のAI企業X.AIコーポレーションは、有価証券の非課税募集通知であるフォームDをSECに提出した事が判明した。

提出書類によるとX.AIは、株式公開を通じて10億ドルを調達する計画とのこと。同社はすでに4人の投資家から1億3,500万ドル(約194.5億円)近くを確保し、株式初のトランシェ(※リスクレベルや利回りなどの条件で区分)は11月29日に売却されている。さらに、提出書類には、X.AIが残りの株式の購入について拘束力のある合意を結んでいると記載されている。

マスク氏は3月にX.AI Corp.を登録。翌月、同氏はChatGPTや他の同様の製品に匹敵する「Truthgpt」と呼ばれるAIプラットフォームを作成する計画を発表。ウェブサイトでその使命を「understanding the true nature of the universe(日本語訳:宇宙の本質を理解する)」としているこのAIスタートアップは、先月、「The Hitchhiker’s Guide to the Galaxy(日本語訳:銀河ヒッチハイクガイド)」にインスピレーションを得たGrokと呼ばれるチャットボットをリリースしている。

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