DCGとの確執でジェミニは最新アップデートでの修正案を発表

ジェミニはDCGとの確執で最新アップデートを発表

仮想通貨取引プラットフォームのGemini(ジェミニ)は、DCG(Digital Currency Group:デジタルカレンシーグループ)の子会社の1つであるジェネシス(Genesis)との現在進行中の確執に関して最新のアップデートを発表した。

ジェミニはDCGから顧客資金を回収するという取り組みに引き続き断固として取り組んでいることを明らかにした。2023年9月、ジェミニは、ジェネシスの「原則合意」で検討されているDCG貢献の十分性を改善するために懸命に取り組んできたと指摘。ジェミニは説明の中で、ジェネシス不動産へのDCGの貢献に関して、8月にDCGおよびUCC(Unsecured Creditors Committee:無担保債権者委員会)と「大筋合意」に達したことを強調。同社は、この合意は専門家によって不十分とみなされているため、原則として業界全体の全面的な支持を得ていないと述べた。

この取引は誕生した時点で既に行き詰まり感が否めず、債権者らは現在DCGに対し、ジェネシスが負っている債権者に可能な限り多くの価値を返済するのに役立つ計画を導入するよう圧力をかけている。ジェミニは、現在債権者から強制されているため、DCGは10月6日(金曜日)までに期限が切れる改定条件をまだ受け入れていないと述べている。

将来を見越してジェミニは、ジェネシスがより多くの効果をもたらす新たな提案を推進することを検討している事を示唆。DCGからの拠出を認めるか、ジェネシスエステート内での資産の分配を許可し、債権者がDCGに対する訴訟を通じて残りの赤字を追求できるようにする方針とのことだ。

ジェミニ対DCG抗争の究極目標

多くの人がジェミニ対DCG訴訟の動向を熱心に観察しているが、ジェミニ・アーン(Gemini Earn)ユーザーを完全なものにするという最終目標を見失わないことが重要だ。

ジェネシスが2023年初めに破産を申請した際、アーン顧客に対して9億ドル(約1,348億円)近い負債があった。ジェネシス崩壊と流動性の緊張により、ジェミニは獲得プログラムの縮小を余儀なくされた。現在の法的抗争の解決スケジュールは現時点では不明だが、ジェミニは復興計画を堅持しており、あらゆる段階でコミュニティに最新情報を提供するという決意を改めて表明している。