XRPサポーターがSEC前で抗議活動
XRP保有者は、金曜日にワシントンD.C.のSEC(米国証券取引委員会)本部前の広場に集まり、分散型台帳技術会社Ripple(リップル)に対するSECの訴訟問題について抗議デモを実施した事が分かった。
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— Andrew H (@andyh479) May 28, 2021
XRPのサポーターらは、規制当局が現在進行形で続いている「仮想通貨戦争」を止め、元会長のジェイ・クレイトン(Jay Clayton)氏の利益相反の疑いを調査することを要求している。抗議デモ参加者は、「仮想通貨の偽善をやめろ」、「仮想通貨は犯罪ではない」、「XRP4ライフ」などのメッセージが書かれた看板を掲げ、規制当局者らに対して要求をアピールしている。
抗議活動の発端
この騒動の発端は、2020年12月23日にNEXTMONEYの特集記事「米SEC、リップル社へ13億ドルの訴訟=未登録証券の販売」で報じているように、同日付でマンハッタンの連邦地方裁判所に提出された訴訟である。
同訴訟でSECは、XRPを作成したRipple Labsと、共同創設者のクリスチャン・ラーセン(Christian Larsen)氏およびブラッド・ガーリングハウス(Brad Garlinghouse)現・CEO(最高経営責任者)に対し、2013年以降、未登録証券の継続的な提供で13億ドル以上を調達したと非難している。
SECに対する抗議活動が広がる
XRP保有者らは、オンライン署名サイトCrypto&Policyにて、SECに対し、リップル訴訟を取り下げ、元CFTC(米商品先物取引委員会)委員長で現SEC議長であるゲイリー・ゲンスラー(Gary Gensler)氏の調査をするよう求める署名活動を展開している。
オンラインサイト上にはすでに、30,000件の署名が寄せられており、Crypto&Policyの創設者であるトーマス・ホッジ(Thomas Hodge)氏は、次のように語っている。
私は請願書を締めくくり、すべての署名者と一緒に最終文書を準備して、本日遅くにSEC会長ゲンスラー氏に電子的に提出します。
XRP所有者との闘いを行ったとして規制当局を非難する請願書は2021年4月に作成され、利益相反の可能性があるため、リップルを法廷に連れ出すSECクレイトン議長と、SECの高位弁護士ウィリアム・ヒンマン(William Hinman)氏についての陰謀説を推し進めている。また、先月には、ジョン・ディートン(John Deaton)弁護士によってXRP保有者に代わって介入する申し立てを提出されたが、この申し立てについてはSECによって争われている。