続く弱気相場 ”草コイン”に未来はあるのか
年が明け、早2週間が経ちました。ビットコインはスケーラビリティ問題を抱えたまま、低調な価格推移が続いています。
対照的に勢力を伸ばし続けるのが『草(sit)コイン』と呼ばれる時価総額下位のアルトコイン!!
荒れ狂う仮想通貨市場で今、何が起こっているのか???
前回コラムを振り返るとともに、徹底解剖していきます。
低空飛行続くBTC
去年末の下落から一時200万円付近まで回復し、このまま伸びるかと思いきや再び下降トレンドに切り替わったりと以前ヨコヨコな価格推移が続くビットコイン。
大きく考えられる要因は2つ。
1つ目は、スケーラビリティ問題が一向に解決しないこと。
解決策などは前回のコラムにもまとめましたが、中でも”Segwit2x”は、ローンチされたにも関わらず一切サポートもされておらず、情報すらありません。
送金遅延、手数料の高騰なども解決に向かっておらず『BTC復権』まではまだまだ時間がかかりそうです。
2つ目は、アルトコインブームに押し負けていること。
昨年12月中旬ごろから始まったアルトコインへの資金流入は留まることを知らず。
仮想通貨全体の時価総額は約90兆円を突破し、堅調に伸びていますが、ビットコインは停滞したまま。
理由は多く考えられますが、やはりユーザー層が大きく変わったことが大きな要因と言えます。
仮想通貨ユーザーは、2017年後期から急速に増加し、『一攫千金』を夢見る新規ユーザーの”話題性”という一点からボラティリティが期待出来るアルトコインへ、一気に資金が流れたと推測できます。
さらにはあらゆる取引所で、Fiat(法定通貨)とアルトコインの通貨ペアも増えており、ビットコインを介することなく容易に取引できるようになったことも引き金となっています。
これらの影響からビットコインのドミナンス(占有率)は過去最低の32~35パーセントを推移しています。
今の仮想通貨市場は”異常である”という認識は持っておく必要がありそうです。
仮想通貨の王、ビットコインの復権はそう遠くはないでしょう。
”草(sit)”コインの台頭
前述の通りビットコインが低調な要因として時価総額下位のアルトコイン、つまりは『草コイン』が前代未聞のブームとなっています。
まずは流れをおさらいすると、昨年12月から始まった時価総額上位のアルトコイン、つまりは主要アルトが軒並み高騰したことから、これまでの仮想通貨市場の流れとすれば再びビットコインへ資金が戻り、アルトブームは終息していくのがベターでした。
しかし、スケーラビリティ問題が一向に解決せず、特に懸念されたのが送金遅延でした。
そこで白羽の矢が立ったのが、Ripple(XRP)でした。*トランザクション処理1000件/秒
その後、ビットコインは良くも悪くも価格が安定。現在もアルトコイン中心の相場であることは間違いありません。
各メディアやSNSでは、〇〇コインが数十倍になった!!などの投稿をよく目にします。
しかし、それらの中にもプロジェクトが一切進んでおらず、インフルエンサーや一部のブロガーさんなどが煽っていたりするものも多々あります。
実際に投資するのはあなたの資金です。成功しても、失敗しても後悔しないよう、納得できるまで調べ尽くしてください。
ですが、異次元のボラティリティは仮想通貨の魅力の一つです。
未来を見据えたポートフォリオを構築する中で、リスクはそれ相応ですが、宝くじを買う気分なら面白いかもしれません。
これらを踏まえて今後の展開を少しだけ考察してみると、
XRP高騰⇨XEM高騰⇨ETH高騰⇨XRP・XEM下落、という流れです。
XRPが高騰した理由は前述の通りです。XEMは価格推移の特徴として、XRPと連動する傾向があります。
ここでXRPはETHを抜き、時価総額2位に躍り出ました。
その後、2日と経たないうちに、再びETHが高騰し時価総額2位に返り咲きました。
そしてXRP・XEMは下落しています。
ここまでの流れを見て分かる人は、もう動いているでしょう。
実は『5月のアルトコイン祭り』とほぼ同じ動きをしているのです!!
ではなぜETHが高騰したのか。
それは『ICOブーム』がキテいるから。ICOによる資金調達はETHで行うところがほとんどです。
つまり今の仮想通貨市場は昨年5~6月と類似性が非常に高いのです。
とはいえ、あくまでこの考察は推測の域を出ません。いつまでこのアルトコイン相場が続くのか。それは『ETHが下落した時』かも知れません。
だってICOで調達したら売りますもん。。。とはいえ、あくまで個人的な推測です。
2018年注目銘柄経過報告
『2018年注目銘柄』
1/2⇨1/15(高値を四捨五入)
ETH +59%
NEO +118%
XEM +101%
MONA +3.8%
ZRX +145%
KNC +91%
LEND +100%
OMG +43%
ZEC +64%
XVG +44%
XMR +37%
DASH +32%
XRP +65%
BNB +198%
LTC +30%
IOTA +18%
GNO +65%
となっています。
中でもNEO.ZRXが堅調に伸びており、NEOは1月に5件、3月に1件、NEOプラットフォーム上でのICOが控えています。
中国版ETHと呼ばれるNEOですが、ETHよりも送金手数料が安く、早いことや、大人気の取引所『Binance』でも取り扱われていることなどから高騰しています。
プラットフォーム系銘柄では、2018年要注目です。
ZRXは0xプロジェクトという、最近話題の分散型取引所(DEX)系銘柄では、頭一つ抜きん出ています。