米証券取引委員会(SEC)、ETN(上場投資証券)を一時的に停止。ETF(上場投資信託)と誤解させる発表|ETFとETNの違いとは?

米証券取引委員会(SEC)は9日、「Bitcoin Tracker One(ビットコインビットコイントラッカーワン)」と「Ether Tracker One(イーサートラッカーワン)」の2つのETN(exchange traded notes)の取引サービスを一時的に停止すると発表した。

今回発表された、ETNは英国を拠点としているCoinSharesHoldingsの子会社XBT provider AVが発行している証券であり、9月20日まで一時的に停止となる。SECの発表によると、市場への大きな混乱を招く要因になるとして、今回の2つのETNの一時停止を決定下した。

これらの決定は、仮想通貨市場で大きな価格の変動が予想されているETF(Exchange Traded Fund)と名が似ており、SECのウェブサイトで発表された公式文書は、市場への大きな誤解が発生する可能性もあるとの見解もされている。


ETNは「上場投資証券」や「指標連動証券」と呼ばれ、ETF(上場投資信託)と名称こそ似ているが、実際の内容には大きな違いがある。

ETNとETFは、証券として金融商品取引所で売買されているという共通点がある。しかし、大きな違いとしてETFには実際に資産の裏付けがあるが、ETNには実際の資産に対する裏付けがない。

ETNの価格の水準は、これらを発行する金融機関がが基になっており、受託有価証券として上場する。それに対してETFの価格水準は、投資信託委託業者が実際に存在する証券を集め、指数に連動する受益有価証券として発行している。

このようにETNはETFと大きく異なり、裏付けする資産がない。しかしETNには裏付けする資産が必要ないため、様々な指標と連動することや、トラッキングエラー(対象とする指標との差)、ランニングコストが資産を実際に保有する必要がないためやすくなるというメリットが存在している。

ETFに関しては「CNBC」のアナリストであるブライアン・ケリー氏が23日、同社CNBCのインタビューにて、仮想通貨ビットコインETFの承認が早くても来年2月である可能性の高いと予測しており、BTCの価格や市場動向に注目が集まっている。

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