GoogleがMetamaskの拡張機能をChromeウェブストアから削除

Googleは突然何の説明もなしにMetaMaskの拡張機能をChromeウェブストアから削除しました。Dappブラウザーの拡張機能はAndroid及びChromeのマーケットプレイスから、削除の理由や復元の時期といった事について何の情報もなしに突然削除されています。

MetaMaskが7月25日は本件に関しTwitter上で次のようなTweetをしています。

“PSA: MetaMask has been delisted from the Chrome Web Store. We are unsure of why this is the case and we will update everyone as we get more information. All other browsers are unaffected.”

「PSA:MetaMaskはChromeウェブストアから削除されました。削除された理由は不明でありより多くの情報を得るため我々は全ユーザーのアップデートを行います。すべての他のブラウザーについては影響ありません。」

またMetaMask問現存のユーザーには問題はないが新たにインストールすることは困難となるだろうとコメントしています。

Ethereumユーザーにとっての悪いニュース

現在MetaMaskは従来のウェブブラウザと分散型ネットワークの間のインターフェイスを提供するため、Ethereumのメインストリーム化において非常に重要な役割を果たしています。MetaMaskを利用することでユーザーはブラウザー内のEthereum DAppにアクセスし完全なブロックチェーンノードを実行する必要がなくなります。

イーサリアムやその他の分散型フレームワークが普及するまでは、MetaMaskのようなインターフェースは最も重要な役割を果たすこととなるでしょう。

Google Chromeウェブストアによる突然の不可解な削除により、拡張機能がインストールされていないChromeユーザーは、EthereumのDappsにアクセスすることがさらに難しくなり、Ethereumを使い続けることが難しくなっていくと考えられます。

Mozilla Firefox、Opera、Braveを含むMetaMaskを実行できる他のブラウザでは当面の間、今回のGoogleによる独裁的な”粛清”の影響を受けません。

Twitterにて、MetaMaskは今回のこの事態を楽観論に捉えているものの、現状を迅速に解決に努めていることと、既存のMetaMaskユーザーは当面はサービスを正常に利用できることを公表しています。

今回の騒動に関してユーザーの中には、キーワードの検閲が高機能過ぎて(現在はGoogleは仮想通貨、特にICO系のワード検閲を強化している)単純に勘違いをしているだけのではないかと推測している人もいます。

賭け事などのイベント予測プラットフォームであるオーガー(Augar)は25日、現在グーグルクロムに出回っているメタマスクは「偽物」のためダウンロードをしないようにと警告を出しました。

しかし今回の問題の終わりは突然訪れました。

PSA2: We are back on the chrome webstore. Stay tuned for a formal retrospective from the team.

PSA2:MetaMaskはChromeウェブストアに戻りました。公式チームの発表をご期待ください。

26日、午前4時46分にMetaMaskからTwitterにて上記のような報告があり、Chromeウェブストアに無事MetaMaskが復旧したことを告げました。今回の騒動の経緯については、後日正式にMetaMaskより報告があるようです。

運営の見解

運営の椎木

最近ETHへの嫌がらせのような行為がかなり続いていますね。今回の件は関係ないかもしれませんが、ガスの高騰などETHにとって不利な状況がかなり続いています。

dAppsの開発が進む中、EOS対ETHの戦いがより激しくなってきている気がします。

中国のメディアやブロックチェーン企業の動きを見ているとよりはっきりとわかってくると思います。

暗号通貨を実装したブラウザが複数でてきているので、今回を機に他を使用してみるのもいいかもしれませんね。