9/19〜9/22の4日間、フィンテック(金融×テクノロジーの融合)をテーマにしたイベント『FIN/SUM WEEK 2017』が東京、丸の内で開催され、参加してきました!
主催:日経新聞、金融庁、Fintech協会
特別協賛:三菱地所
まさに日本の威信をかけた祭典。
登壇者、パートナーは錚々たる面々。
日本、世界を代表するFintechベンチャー企業が集結しました
注目は
SBIホールディングス
代表取締役 北尾 吉孝氏
bitflyer
代表取締役 加納裕三氏
coincheck
取締役COO 大塚雄介氏
bitflyerの加納さん、coincheckの大塚さんの話を聞いて来ましたのでその旨をお伝えすること
+SBIグループ北尾さんのRipple(XRP)や仮想通貨に関する発言をまとめました。
まずは加納さんによるワークショップ『ビットコインとブロックチェーン』から。
・ビットコインの生い立ち
・bitflyer創設期の裏話
・ブロックチェーンという革新
・ブロックチェーンの応用範囲
・ブロックチェーン階層構造
・ブロックチェーン基盤の位置付け
などを話して頂きました。
正直ビットコインやブロックチェーンのことは全て分かってるつもりでしたが、
より深く、そして確信に迫るものがありました
ブロックチェーンは絶対に消えないデータベースとして信頼できるプラットフォームであり、
それを安く使える利点があります。
現在およそ8000ものNodeが存在し、一斉に破壊することは物理的に不可能。
価値の『保存・移転・継続』がブロックチェーンでありビットコインと言えます。
例えば電子マネーとの違いはSuicaは個人間で価値の移転が出来ません。
というような基本的なところですが、分かりやすいかつ理解に近づくことが出来ました。
ビットコインとはどういう存在なのか、事実と希望的観測含め改めてPodcastや記事として投稿したいと思います♪
そしてcoincheck大塚さん含め5名でのセッション『クラウド、AI、ビットコインが切り開く資産運用と金融システムの未来』では、
ベンチャー企業の世界戦略、ICOについてなど、幅広い議論が展開されました。
特に気になったのは世界銀行グループIFC(国際金融公社)インベストメント・オフィサー高橋孝郎さんの
途上国の銀行口座を持たぬ人達に向けて、新たな融資機関とトークン発行を目論んでいるとの発言。
つまり途上国で大手ベンチャーが絡みICOを行うということです。
これはかなり熱い投資案件になりそうな予感。。。
詳細は調べて有料コミニティの方でシェアしていきます♪
興味のある方は是非^ ^
他にも大塚さんからcoincheck創設期の話を聞けました。
当時、web系の事業を展開していたところCEOの和田さんがいきなりビットコインにハマり、1ヶ月で取引所を完成させると言い出したそうです。
その頃大塚さんはビットコインの本を読んで勉強していたそうです。
キッカケは人それぞれ、絶え間ぬ努力と熱意があったからこそ私たちユーザーが気軽に仮想通貨に触れることが出来るようになりました。
そして最後にSBIグループ北尾さんの話から抜粋。
SBIグループは今
【Fintech2.0時代のブロックチェーン金融生態系の完成(2020〜)】
に向けて全力を挙げているとのことで、非常にワクワクする内容でした♪
『分散台帳技術を用いた送金革命』
・SBIはripple社のXRPを11.05%保有している
・資本比率60:40で『SBI Ripple Asia』を設立した
・内外為替一元コンソーシアムを活用することで
1.国内外の送金コストの削減
2.24時間リアルタイムの決済
3.決済インフラコストの削減
4.顧客の送金手数料の削減
を目指している
・内外為替コンソーシアムはすでに61行の金融機関が加入。メガバンク3行、ゆうちょ銀行、農林中金などの大手金融機関も参加している
・海外国際送金に関しては、SBIレミットとタイのサイアム商業銀行の間でリップルソリューションを活用した国際送金の実験を成功させている
『仮想通貨XRPの利用意図』
・仮想通貨XRP使えば国際送金コストを60%削減可能である。分散台帳の技術だけでは33%しか削減できない
・ビットコインと比較してXRP決済までの時間が900分の1で、1秒あたりのトランザクション件数(処理速度)は250倍以上、平均取引コストは1600分の1である
•これはXRPを用いることがいかに効率が良いかを証明している
マイニング会社「SBI Crypto」の設立
•私たちはビットコインキャッシュが発表される直前の2017年8月に、マイニング会社「SBI Crypto」を設立して、ビットコインキャッシュのマイニングを開始した
*ビットコインキャッシュ = 8月にビットコインから分裂して生まれた新しい仮想通貨。ビットコインのブロックサイズ(送金情報の入った箱)が1MBなのに対して、8MBなので8倍の収容能力
•どこでどうやっているかは企業機密なので申し上げられないが、もうすでに進められている
•電気代が最大のコストなので、これをどうやって下げるかを考えだすのがキーである
『マイニング会社(SBI Crypto)の設立』
•リップル社の仮想通貨XRPを11.05%保有している
•手持ちとするXRPや、自らがマイニングしたビットコインキャッシュ、あるいはビットコインそのものを利用しながら「Global MAX」を通じて、世界規模での仮想通貨取引所を具現化していく
•国内においても「SBI Virtual Currencies」で主要仮想通貨やグループコイン、地域トークンも扱っていきたい
『国内&国外の仮想通貨取引所の設立』
•リップル社の仮想通貨XRPを11.05%保有している
•手持ちとするXRPや、自らがマイニングしたビットコインキャッシュ、あるいはビットコインそのものを利用しながら「Global MAX」を通じて、世界規模での仮想通貨取引所を具現化していく
•国内においても「SBI Virtual Currencies」で主要仮想通貨やグループコイン、地域トークンも扱っていきたい
『仮想通貨を基盤とした新たな金融生態系の構築』
•「仮想通貨関連のポータルサイト」をモーニングスターと作成準備している
•「ICO発行企業の格付けや取引所の評価」もモーニングスターと提携して行っていく
•「仮想通貨のヘッジファンド」をアメリカの会社と伴にジョイントベンチャーとして設立することを近日予定している
•「仮想通貨のデリバティブ市場」の創設もアメリカの会社と提携して進められるように交渉している
『このように仮想通貨を現実化していくためには、様々なインフラが必要になってきます。それを私たちがSBIがつくっていきます』とのことでした。
【未来を予言することは難しいですが
未来を作ることはできると信じています。】
この締めの言葉に心揺さぶられました!感動です
年内には国内仮想通貨取引所
「SBI Virtual Currencies」
も始動するので、リップル社のXRPを基軸通貨とした世界初の取引所が誕生するのかに大注目です。
FIN/SUMに参加し、フィンテックが世界を席巻し、ブロックチェーンが世界を革新し、仮想通貨が富の再分配を行うことを再確認出来ました
かなり長くなりましたが、これでもかなりまとめた方です。笑
続きはPodcast『仮想通貨ニュース』で語るとします。