クオークチェーン(QuarkChain/QKC)の詳細・特徴とは?

クオークチェーン(QuarkChain/QKC)とは?

QuarkChain(クオークチェーン)のプロジェクトは、スケーラビリティ問題を解決するために作られた安全で分散化されたプラットフォームを実現させます。

最大の特徴は、トランザクションの処理速度が速いことが挙げられます。

ビットコインやイーサリアムなどの通貨は、取引速度に問題を抱えており、実際に使用できるまでのトランザクション処理速度を兼ね備えていません。

さらに、イーサリアムやNEOのように、クオークチェーンのブロックチェーン上でDAppsを作り、高速なトランザクションや、自動契約ができるスマートコントラクトを実装することが可能です。

クオークチェーン(QuarkChain/QKC)基本情報

クオークチェーン(QuarkChain/QKC)の特徴・詳細とは?

高速のトランザクション

クオークチェーンのトランザクション速度は、1秒間に10万件以上と言われており、クレジット会社で有名なVISAをはるかに超えるトランザクション処理速度となります。

上記の画像は公式サイトに載せられており、ビットコインやイーサリアム、ビザと比較しています。

ビットコインやイーサリアムの tps をはるかに凌駕しており、世界最大の決済サービス「VISA」よりも早いトランザクションを可能にします。

tpsとは?
1秒あたりのトランザクション処理件数を示す単位で、「Transactions Per Second(トランザクション・パー・セカンド)」の略です。

このような高速のトランザクションを実現するために以下のような技術を活用しています。

2レイヤーブロックチェーン(ルートチェーン・シャーディングレイヤー)

QuarkChain(クオークチェーン)は2つレイヤーで構成されています。

1つはメインのブロックチェーン処理を行うルートチェーン。
2つ目は一部のトランザクション処理を行うためのシャーディングレイヤーです。

流れとしては、一部のトランザクション処理を下の、シャーディングレイヤー内のシャードが処理を担当し、その情報をルートレイヤがまとめる形となります。

処理としては2段階あるようですが、処理の効率性が上がり、トランザクションが増加しても全体の処理速度も落とすことなく安定した状態を保つことができます。

また、マイニングのハッシュパワーがルートチェーンとシャーディングレイヤーで50%ずつに分かれています。

これにより50%の半分である25%のハッシュパワーを、悪意あるマイナーに持たれてしまうとシャーディングレイヤーではハッキングされてしまいます。

※ ブロックチェーンは51%攻撃という、悪意あるマイナーが過半数以上のマイニングの計算能力を保持してしまうとハッキングされてしまいます。

このような問題は「クラスタリング」で解決することができます。

クラスタリング

クラスタリングとは、小規模なノードを集めることで、大きなノードを形成することができる技術です。

クオークチェーンは上記の図解のように、1つのノード(クラスタ)の中に、さらに小規模ノードが存在しています。

ハッシュパワーが2つに分けられることによる51%攻撃のリスクは、悪意ある大きな1つのマイナーが保持することを防ぐことができます。

また、メリットはこれだけではなくマイニングにも関係します。

ビットコインなどのPoWでは、大きなハッシュパワーを持つものしか、マイニング報酬を受け取ることができません。

しかしクオークチェーンは、クラスタリングにより、マイニングをする際に小規模なハッシュパワーでも、マイニング報酬を得ることもできます。

さらに、小規模ノードは一部のデータが稼働できなくなた場合でも、他の小規模ノードがクラスタの機能を保つことができます。

クロスチェーントランザクション

クロスチェーントランザクションという技術により、異なるシャーディングレイヤー内のシャード間でトランザクションが可能になります。

ビットコインブロックチェーンや、イーサリアムブロックチェーン異なるブロックチェーンではトランザクションは不可能です。

しかし、クロスチェーン技術を活用することで、複雑なトランザクションが可能になります。

ちなみに、クオークチェーンは2つの方法でクロスチェーントランザクションすることができます。

1つ目
別のトークンのブロックチェーンを、アダプタ(変換器)を使ってトークンを変換し、QuarkChainで使えるようにする。
2つ目
別のトークンのブロックチェーンをシャードとして格納し、クロスシャードトランザクションを利用して取引をする。

スマートウォレット

ユーザーは1つのアカウントのみを作成するだけで、すべてスマートウォレットに保管・管理することができます。

本来は、異なるシャードにある情報などをを管理するには、各シャードごとに対応しているアカウントを作成するが必要があります。

これにより、1つのアカウントでクオークチェーン内のアプリなどを使用することができます。

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