Zcash(ジーキャッシュ/ZEC)の特徴・詳細とは?|ゼロ知識証明を装備した匿名性の仮想通貨

Zcash(ジーキャッシュ/ZEC)の代名詞はずばり、「匿名性」です。その高い匿名性こそがZcashの最大の推しであり、他のトークンとの差別化の核になっている部分です。

エドワード・スノーデン氏が2017年にTwitterでこんな発言をしています。

「Zcashのプライバシー技術は、ビットコインのオルタナティブになりえるものだ。ビットコインは間違いなく素晴らしいが、プライバシーの守られないものであればそれは安全とは言えない」というような内容です。

スノーデン氏はご存知の通り、NSAやCIAでの勤務経験を持つ元軍人の、世界一有名な諜報のプロフェッショナルです。そのため、「プライバシー」という単語につなげた発言には重みがあります。Zcashは、スノーデン氏お墨付きの匿名性を持つ仮想通貨だと言えてしまうかもしれません。

匿名性が高いことが社会的にどれほど有用なのかは議論が待たれる点は後述しますが、これは数ある仮想通貨の中でもとてもユニークな特徴だと言えるでしょう。もちろん、その匿名性だけでなく、Zcashは多くの特徴やエピソードを持っており、その存在感を誇っています。詳しく見ていきましょう。

Zcash(ジーキャッシュ/ZEC)の最新価格・相場・チャート・評価


Zcash(ジーキャッシュ/ZEC)の特徴・詳細

Zcashとは?

2013年。名門MIT・テルアビブ大学・ジョンズ・ホプキンス大学の暗号研究チームが、「Zerocoinプロジェクト」という名称のプロジェクトをスタートさせました。著名な大学で発足した案件でチームにも有名な研究者が開発陣として名を連ねていたため、このプロジェクトは開始当初からとても高い注目を集めていました。

2014年には、このプロジェクトからZerocashが産まれました。Zcashの前身になる仮想通貨トークンです。その後現在のZcash運営組織が設立され、最終形態のトークンを発表しました。それがZcashです。Zcashは、通貨単位はZEC、発行上限は2,100万ZECのトークンです。ZerocoinのCEO兼共同設立者だった、Zooko Wilcox-O’Hearn(ズーコ・ウィルコックス・オハーン)氏という人が代表創始者ということになっています。

Zcashの目的

Zcashの目的は明確です。ずばり、「取引の匿名性を担保する通貨」を目的として開発されました。

仮想通貨は、ブロックチェーンでその取引が通貨自体に記録されています。このことはどこから手元にきてどこへ行くのかわからない、現行の通貨との最も大きな違いのひとつとも言えます。財布の中のコインがどこから来たのか誰も知りません。仮想通貨の取引記録保持の能力とその公開性は、透明性という意味で高いアイデンティティになっています。

しかし、Zcashはこの点においては、現行通貨側に与した仮想通貨なのです。このユニークさをZcashは追求しています。

例えば、ビットコインは取引の際の個人情報までが記録され、公開されてしまいます。ビットコインのデメリットとしてしばしば指摘される、透明性の高さゆえの危険性というジレンマです。ビットコインのトレーダーたちは、自分の情報が公開されてしまうことを知りながら取引をしており、これをどうにかできないかと考えていました。Zcashは、これをカバーする通貨として世に公開されました。Zcashはなんと、送金や売買といった取引のすべてを完全非公開にすることを実現しているのです。

Zcashを支える「ゼロ知識証明」

Zcashの匿名性は、「ゼロ知識証明」の考え方をプログラミングすることで実現しています。

「ゼロ知識証明」とは、AさんがBさんに自分が持っている鍵が正しいことを証明を、正しいこと以外の情報なしに行う手法のことで、暗号学の分野で長く研究されてきました。仮想通貨の取引でいうと、取引金額の正当性を取引情報(送金元アドレス、送金先アドレス、送金履歴、金額など)の公開なく行うということです。

どのように実現するかというと、下記の感じのアルゴリズムを実装するイメージです。

ゼロ知識証明の例

1、BさんはAさんが持っている答えを知っているかどうかわかるように、その答え(情報)を知っていれば正解できる質問を〇×問題(二択の問題)として出します。

するともちろん、Aさんは2分の1の確率で正解か不正解になります。この時点で不正解ならば、その情報が正しいという証明にはならず、正解であれば答え(情報)が正しいかを知っている可能性があり、偶然正解しただけかのどちらかだと言えます

2、正解したら再度、その答えを知っているかどうかわかるように、その情報を知っていれば正解できる質問を〇×問題(二択の問題)として出します。

今度は、通算で2の2乗分の1の確率で正解することになり、それ以外は不正解になります。(この時点で不正解ならば、その情報が正しいという証明にはならず、正解であれば答え(情報)が正しいかを知っている可能性があり、偶然正解しただけかのどちらかだと言える。

3、これを何度か繰り返すと、偶然の正解の確率が大きく減りほぼゼロ%の証明が可能となり、その答え(情報)がほぼ正しいことが、証明されるのです。(確率の計算でいくと20回連続で当たる確率はおよそ0.0001%となります。)

Zk-SNARKプロトコルという名称のプロトコルで、このような計算がされてトランザクション証明がされています。

Zk-SNARKプロトコルのデメリット

Zk-SNARKプロトコルのデメリットとしては、取引量が増大した時のスケーラビリティです。Zk-SNARKプロトコルは、その匿名性を保つために膨大な計算をする必要があります。このことから、ビットコインのような送金詰まりを起こすことが懸念されます。

高い匿名性を保ちながら、スケーラビリティを克服することが、Zk-SNARKプロトコルの目下の課題だと言えるでしょう。

徹底比較!匿名三兄弟「Dash・Monero・Zcash」

Zcashがよく比較される仮想通貨に、DashとMoneroがあります。2つの通貨共に匿名性を売りにしており、Zcashと類似の通貨と言えるかもしれません。この3つのトークンは、匿名性の担保にどのような方法をとっているのか、何がどう違うのか、比較表を作成しました。

通貨名 匿名にする方法・思想・技術 アドレスは匿名化されるか? 送金履歴は匿名化されるか? 数量は匿名化されるか?
Dash プライベートベートセンド × ×
Monero ワンタイムリング署名 ×
Zcash ゼロ知識証明

以下、これについて細かく解説していきます。

Dash(DASH)

まず、Dashは匿名性を担保するために、「プライベートセンド」という方法を取っています。この中で、通貨の送受信の時にいったん管理ノードで情報をプールし送受信依頼をシャッフルする、「コインミキシング」という手法を採用しています。Dashは、送金元と送金先の間で情報をプール&シャッフルすることで、ブロックチェーン上でも送金元アドレスを記録しない取引を実現させたのです。

Monero(XMR)

Moneroの採用した技術は、「リング署名」と「ワンタイムアドレス」を合わせた、「ワンタイムリング署名」です。この2つを組み合わせることで高い匿名性を実現しています。
「リング署名」は、グループ内の公開鍵をまとめて利用する技術で、取引の際のアドレス開示が隠されます。「ワンタイムアドレス」は、閲覧用プライベートキーと、送金用のプライベートキーの2つの秘密鍵を合わせることで取引履歴を秘匿する技術です。

Zcash(ZEC)

Zcashは、前述のとおり、「ゼロ知識証明」を利用した技術で匿名性を確保しています。「ゼロ知識証明」では、送金元と送金先が、「その情報は正しい」という共有のみで成り立っているので、他の仮想通貨での売買の承認では必要となる、送受信アドレスや送金額、取引内容をすべて隠してしまうことができます。取引情報を確認するための閲覧キーは取引した両者の間のみでの公開になるためです。

以上からZcashは、Dash、Moneroよりも匿名にできる項目が多く、高い匿名性を持つと言えます。

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Zcash(ジーキャッシュ/ZEC)の評価まとめ

Zcash(ジーキャッシュ/ZEC)のこれまでの実績

Zcashの提携実績で最も大きく話題になったものは、アメリカの大手投資銀行である、JPモルガンとのものです。

2017年10月に、JPモルガンは決済処理ネットワークを開始したことを発表しました。このネットワークに、Zcashの東京都匿名性の高いトランザクション認証技術を統合した、イーサリアムブロックチェーンQuorumを利用することとなっています。

また、マカフィーの創始者や前述のエドワード・スノーデン氏など、プライバシーやハッキング、セキュリティといったものへの造詣の深い人物からの支持が多いです。

Zcash(ジーキャッシュ/ZEC)の今後

そんなZcashですが、今後はどのように普及していくでしょうか。やはり焦点はその高い匿名性が、社会や世界にどう捉えられるかというところになるでしょう。

実はZcashの高い匿名性は、両面性のある諸刃の剣なのです。裏返すと大きなデメリットになる場合があります。Zcashでの取引においては、送金元も送金先も金額も全くわかりません。このことで、マフィアやヤクザ、テロリストなどの犯罪組織・反社会組織、ハッカーや詐欺師などの犯罪者が資金洗浄や脱税をするのに利用されやすくなってしまうのです。

技術革新のためのトークンが、そのままマネーロンダリングの温床となってしまってはいけません。そのため、匿名性の高い通貨は、国や政府で規制されがちです。Zcashはこのことから扱っている取引所も多くありません。

Zcashの今後の普及のカギは、仮想通貨の問題である取引時のプライバシー問題と、その裏返し、プライバシーをカバーすることによる犯罪の温床化というジレンマがおこすシーソーバランスの先にあると言っていいでしょう。

Zcash(ジーキャッシュ/ZEC)のおすすめ取引所

Binance

  • 主な取り扱い通貨 : BTC・ETHをはじめとする70種類以上
  • 手数料      : 0.1%~0.05%
  • セキュリティ   :★★★★☆

【仮想通貨取引所】Binanceの特徴・詳細

2018.03.19

中国の大手仮想通貨取引所で、取引量は世界でも1.2位を争うほどの人気です。中国の取引所なので中国系の仮想通貨を多く取り揃えていますが、仮想通貨先進国の日本で人気の仮想通貨も多く取り揃えています。取扱種類は70種類を超えると言われています。

最大の特徴は、取引手数料がBNB(バイナンストークン)を使用して取引を行うと、手数料が0.1%から半額の0.05%になります。仮想通貨取引での0.05%は非常に安く人気の理由のひとつです。

Binanceは人気の仮想通貨をいちはやく取り入れるため、Binanceをチェックすることで、どの仮想通貨が今人気なのかを知ることができます。さらに、公式の発表で全てのハードフォークに対応することを公表しており、BTCをBinance内で持っているだけでハードフォークコインが付与されます。

Huobi

  • 主な取り扱い通貨 : BTC・ETHをはじめとする88種類以上
  • 取引手数料    : 0.2%
  • セキュリティ   : ★★★★☆

【仮想通貨取引所】Huobiの特徴・詳細

2018.04.17

Huobi(フオビ)は香港に拠点を置く仮想通貨取引所であり、現在の取引高が第5位と多くのユーザーに使用されています。

現在は提携は解消されていますが、日本の大手金融機関であるSBIホールディングスと以前まで提携していました。しかし、取引所のサポートも日本語対応が開始されているので、日本人と関わりが深い取引所として注目の取引所となっています。

Huobi取引所は独自トークンである「Huobi Token(HT)」を発行したことになり話題となっています。

Yobit

  • 主な取り扱い通貨 : BTC・ETHをはじめとする300種類以上
  • 手数料      : 0.0005%
  • セキュリティ   : ★★★☆☆

【仮想通貨取引所】YoBitの特徴・詳細

2018.03.20

海外仮想通貨取引所の中でも数少ない、100種類以上の主要通貨からマイナーコインまで幅広く取り扱っている取引所です。上場したばかりの仮想通貨も取り揃えているので何十倍になる可能性を秘めたマイナーコインが多く存在します。

「フリーコイン」というシステムがあり、ログインして特定の仮想通貨を選ぶことで24時間ごとに仮想通貨を無料で貰うことができるサービスです。基本的には1円以下のマイナーコインが貰え、量は少ないですが簡単に貰うことができるのでYobitを利用する際は試してみましょう。

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