Amazonブランドで作って欲しい商品、12.7%が「仮想通貨」を挙げる|ユーザー調査

Amazonブランドで作って欲しい商品、12.7%が「仮想通貨」を挙げる|ユーザー調査

国際金融情報サイトInvesting.comが行った調査によると、Amazonユーザーの中でAmazonブランドの仮想通貨を買いたいという声が挙がっているようだ。

Investing.comは米Amazonユーザーの購買行動を把握するため、1000人超のユーザーに対する調査を実施した。調査の中ではAmazonプライムへの加入理由や、Amazonでの毎月の購入額、そしてどのようなものを購入しているのかなどについて質問している。

その中で、もしAmazonブランドで存在するとしたら購入したいと思う商品・サービスについても尋ねたところ、12.7%の回答者が「仮想通貨」と答えたという。AmazonブランドPC(72.9%)や処方薬(36.7%)などと比較すると少ないが、アマゾンが全世界に抱えるユーザー数を考えると1割超という数字は見過ごせない。

Investing.comより引用

Amazonとインターネット

1995年、アメリカ・ワシントン州にある小さなガレージで開発が始まったオンライン書籍店は、当時著しい急成長を遂げていたインターネットと物販をつなぎ合わせたことで、瞬く間に世界を席巻する巨大なEコマース企業へと発展した。いまや取扱商品は書籍に限らず、日用品から家電製品、最先端の大型ソーラーパネルまで何でも揃う。「地球上で最も豊富な品揃え」などとこうも胸を張って言える企業はそうそう無い。

しかも、Amazonの業種は単なる小売業に留まらない。ある面では動画・音楽配信事業者であり、ある面では自ら宅配を手掛ける物流業者であり、そしてある面ではKindleやEchoなどの最先端情報端末を手掛ける製造業者でもあり、そして現在も更なる分野への進出を続けている。しかし、Amazonがもつそれらの顔すべてにはひとつの共通点がある。

それは言うまでもなく、全てインターネットによって提供が始まるという点だ。

Binance CEO「Amazonは仮想通貨を発行するだろう」

仮想通貨取引所Binance CEOのChangpeng Zhao(CZ)氏が、Amazonは将来的に仮想通貨を発行するだろうと述べたことは当サイトでも既報のとおりだ。

曰く、

「インターネットをベースとするビジネスにおいて、なぜ仮想通貨を決済に導入していないのか理解できない。従来の決済方法よりも簡単で速く、そして導入も容易だ。ペーパーワークも軽減される。さらに、より多くの年齢層にアプローチすることができ、地理的な制約もない」

「アマゾンは仮想通貨を遅かれ早かれ発行するだろう」

との見解を示していた。

今回の調査によってAmazonユーザーの中にも仮想通貨への参入を期待する声が存在することが明らかになった形だが、果たしてAmazonの仮想通貨を目にする日は来るのだろうか。

Amazonは企業向けにブロックチェーン・ネットワーク開発するためのサービス「Amazon Managed Blockchain」を提供するなど、少なくともブロックチェーン技術についてはビジネスへの採用を始めている。

ABOUTこの記事をかいた人

仮想通貨投機の熱気に陰りが見え始めた2017年の暮れ頃から仮想通貨に関わり始め、投機よりも実用面に高い関心を持つ。国産仮想通貨プロジェクトやWebサービスの運営に携わりつつ現在に至る。