BitcoinDiamond(ビットコインダイヤモンド/BCD)の特徴・詳細とは|キャッシュとゴールドの利点を合わせ持つフォークコイン

Bitcoin Diamond(ビットコインダイヤモンド/BCD)の特徴・詳細とは

2019年1月現在、Bitcoin(ビットコイン)では70回以上のハードフォークが行われています。ハードフォークの数ぶんの分岐が行われ、新しい仮想通貨が生まれてはいるのですが、そのほとんどが上場しておらずほぼ価値のないコインとなってしまっています。もちろん、ハードフォークしたコインの中でも広く流通し、大きな時価総額を保ってるものも多数あります。

有名なところでは、Bitcoin Cash(ビットコインキャッシュ)やbitcoin Gold(ビットコインゴールド)、Bitcoin Cashからさらに分岐したBitcoin SV(ビットコインエスブイ)らがそれです。これらは仮想通貨の時価総額ランキングでも上位にあるコインで取扱量も多いので、仮想通貨の動向を探るうえでチェックの欠かせないものだと言えるでしょう。

Bitcoin Diamond(ビットコインダイヤモンド・BCD)は、2017年の11月24日にBitcoinの持つ送金遅延問題の解決とマイニング時の中央集権化問題の解決を目的にハードフォークされた分岐コインです。Bitcoinの弱点をカバーするために生まれたコインなので、技術的な進歩性があり、その点で市場の注目を集め大きく値上がりをしたこともあります。

本記事では、Bitcoin Diamondについて、特徴や詳細、その将来性、Bitcoinやその他の分岐コインとの比較や相違点などについて解説していきます。

Bitcoin Diamond(ビットコインダイヤモンド/BCD)の最新価格・相場・チャート・評価


Bitcoin Diamond(ビットコインダイヤモンド/BCD)の特徴・詳細

Bitcoin Diamondは、通貨略号BCD、コンセンサスアルゴリズムにPoW(OPTIMIZED X13)を採用し、総発行数2億1千万枚で公開日が2017年11月24日の仮想通貨です。THE BITCOIN DIAMOND FOUNDATIONという匿名の団体によって開発・運営されています。

Bitcoin Diamondは、前述のとおりBitcoinのハードフォークにより生まれました。ハードフォークとは、仮想通貨運営のルール規定を緩和等する、つまりアップデートをすることで発生するブロックチェーンの派生分岐のことです。なお、英語のforkは、食卓で使うフォーク(先のほうで枝分かれしています)と同じ語で、枝分かれしたものや分岐・分裂を意味します。派生分岐を発生させないルール変更は、ソフトフォークと呼ばれます。

ハードフォークは、全く新しい仮想通貨を発生させることになるので、市場やユーザーへの影響がとても大きいです。そのため、ハードフォークを行う大義名分がしっかりしたものでないとそのコインはすぐに値下がりしてしまい、ハードフォークが意味のない行為になってしまいます。ハードフォークを行った、もしくは行う予定のコインへの投資を考える際は、その目的を必ず確認する必要があります。

Bitcoin Diamond(ビットコインダイヤモンド/BCD)のブロックサイズ、供給量

Bitcoin Diamondは、「取引処理スピードの高速化」「総発行枚数増加による新規参入ユーザーの増加」「プライバシー保護の向上」「マイニングユーザーの分散化」を目的としてハードフォークされました。Bitcoinの8倍のブロックサイズと10倍の供給量が特徴として挙げられます。

ハードフォークの目的
  • 取引処理スピードの高速化
  • 総発行枚数増加による新規参入ユーザーの増加
  • プライバシー保護の向上
  • マイニングユーザーの分散化

Bitcoinのブロックサイズは、1MBです。このサイズは現在大きくないとされ、取引処理速度が遅くなる原因とされています。ブロックとは、Bitcoinの取引記録を行うスペースのことで、ブロックサイズとはその最大容量のことです。この容量が多ければ多いほど取引処理速度は上がります。

Bitcoin Diamondは「取引処理スピードの高速化」をめざすため、このブロックサイズ容量を8MBと8倍にしています。なお、Bitcoin Diamondよりも早くハードフォークしたBitcoin Cashも同じブロックサイズ、8MBです。

また、先に述べた「総発行枚数増加による新規参入ユーザーの増加」のためBitcoin Diamondは、Bitcoinの10倍の供給量をめざしています。このことで1BCDの価値は下がってしまいますが、所有ハードルを下げることができます。供給量が多ければ、取引できる価格が下がるため購入しやすく、参入ユーザーが多くなり市場の活性化が見込めるのです。

Bitcoin Diamond(ビットコインダイヤモンド/BCD)のプライバシー保護、マイニング方式

「プライバシー保護の向上」、「マイニングユーザーの分散化」についてのアプローチも、Bitcoin Diamondの特徴のひとつです。

Bitcoinのブロックチェーンでは、取引状態が可視化される仕様になっており、すべての取引が公開されています。しかし、Bitcoin Diamondは利用ユーザーのプライバシー保護向上と称して匿名取引を採用しています。

また、Bitcoin Diamondは「マイニングユーザーの分散化」のため、GPUマイニングを可能としています。Bitcoinのマイニングは、ASICと呼ばれる特定用途に特化された集積回路を用いて、Bitcoinマイニングに特化したコンピュータ群を保有している組織が独占的にマイニングを行ってしまうというデメリットがありました。

ASICは高価なうえ、マイニングに特化したものにしてしまうと不要になった後に転売が難しく設備投資がしにくいものでした。このため一般のユーザーがマイニングから離れる現象が起こっていました。マイニングが中央集権的に行われると市場での価格にも影響してしまいます。

このことはBitcoinの根本思想に反するものだと言えてしまいます。この問題を解決するために、Bitcoin Diamondは一般ユーザーでも廉価で入手可能なGPUでのマイニングを可能にし、参入を増やそうとしているのです。

Bitcoin Diamond(ビットコインダイヤモンド/BCD)の将来性

Bitcoin Diamondは今後、どのような未来を歩んでいくのでしょうか。将来性について考察するにあたって、他のハードフォークコインとの比較と相違点を明確にしてみましょう。

フォークコインはもともとが同じBitcoinなので、横並びの分岐コインとどのような点が同じでどのような点が違うのかを把握することで見えてくるものがあると考えられます。そして、その相違点が今後の隆盛の肝になることは間違いありません。

他のビットコインハードフォークコインとの比較

前述のとおりBitcoinからの派生コインは70種類以上ありますが、著名なものは数種類に限られます。Bitcoin Diamondと合わせて、Bitcoin Cash、Bitcoin Goldの特徴を下記の通り比較表にしてみました。比較点は、供給量、ブロックサイズ、マイニングに必要なハードウェアです。

通貨名称 供給量 ブロックサイズ マイニングの際に実質的に必要なハードウェア
Bitcoin 2100万枚 1MB ASIC
Bitcoin Diamond 2億1000万枚 8MB GPU
Bitcoin Cash 2100万枚 8MB ASIC
Bitcoin Gold 2100万枚 1MB GPU

Bitcoin Cashは、ブロックサイズは8MBですが、マイニングハードウェアにASICを採用しており、一般ユーザーのマイニング参入が難しい状況です。巨大マイナー企業からの支持は大きいため、時価総額は他のフォークコインと比べて高値を保てているようです。マイニングに関してリプレイプロテクション、EDA(緊急難易度調整アルゴリズム)といった技術を採用しており、差別化を図っています。

また、Bitcoin Goldは、マイニングハードウェアにGPUを採用しており、マイニングの参入障壁を下げようとしていますが、ブロックサイズが1MBのままです。

確認できる通り、Bitcoin DiamondはBitcoin Cashと同じブロックサイズ、マイニングについてはBitcoin Goldと同じ方針を取っているのが分かります。このことからBitcoin Diamondは両コインのいいとこどりをしているフォークコインだという言えるでしょう。

Bitcoin Diamondのこれからについては、これらの類似フォークコインがどのように評価され値動きするかという点と大きく関係してくると考えられます。