米国中間選挙で、仮想通貨支持派の立候補者たちが当選

今週の火曜日アメリカで2018年中間選挙が行われ、この度の中間選挙でブロックチェーン技術や暗号通貨に対し意欲的な姿勢を見せている候補者の州知事当選が決まった。今回当選したのは、民主党のJared Polis(ジャレッド・ポリス)氏がコロラド州知事や、民主党のGavin Newsom(ギャビン・ニューサム)氏が、カリフォルニア州知事に当選した。

コロラド州知事に今回の中間選挙で当選することとなったジャレット氏は、コロラド州知事史上初となる同性愛者であることを公表している事でも話題になっている。

同氏は、兼ねてから暗号通貨に対し意欲的である人物であるとして知られており、4年前に仮想通貨メディアの取材を受けた際ジャレッド氏は、ビットコイン(BTC)や仮想通貨関連のスタートアップを制限しようとする政府の意向に対し真っ向から戦っていく姿勢であるとコメントしていた。

仮想通貨やブロックチェーンとの関わり

カリフォルニア州知事

ジャレット氏は選挙運動を行っている際にも、ブロックチェーン技術の有用性について触れ、あらゆるジャンルの企業がブロックチェーン技術を利用することにより利益を増幅させることが出来ると語っていた。ジャレット氏のウェブサイトにはブロックチェーン技術を利用した構想が記された箇所があり、そこにはブロックチェーン技術を使った選挙制度の実装や公文書の非アナログ化や透明性を高めるといった内容の政策が記されている。

カリフォルニア州知事に今回の選挙で当選することとなったギャビン氏は、以前から自身でも仮想通貨の取引を行っており、選挙運動の寄付金も仮想通貨で募っていた。また昨年には、世界の仮想通貨長者ランキングで4位にランクインしたことでも有名なウィンクルボス兄弟(Winklevoss twins)から約2000万円の寄付金を受け取っていたという。ウィンクルボス兄弟からの寄付金は法定通貨で行われたそうだが、現在ギャビン氏のウェブサイトでビットコインとビットコインキャッシュで寄付金を送ることが出来る。

ギャビン氏は4年前に受けた雑誌の取材に対し、以前は仮想通貨に対し疑念を抱いており周囲で仮想通貨について話をしている人がいたら呆れていたのだが、今ではそんなことは全くなく仮想通貨の虜になっていると語っていた。さらに「このような技術は必ず成長させる必要がある」と語っていた。

仮想通貨に前向きな姿勢

コロラド州を仮想通貨のハブとすることを目標とするジャレット氏は次のように語っている。

「私はコロラド州を政府と企業がブロックチェーン改革を起こすことが出来るハブにすることを目標として掲げている。このような最先端のテクノロジーを活用することにより、コロラド州に企業を招致したり、税金の使用額を抑える事が可能になるようなシステムを作るなど、コロラド州に住む人々の価値を見出すことが出来る」

世界的に有名な仮想通貨取引所のCoinbase(コインベース)が拠点を置くなど、カリフォルニア州は世界的に見てもフィンテック企業が集まっている場所であり、ギャビン氏がカリフォルニア州の知事に当選したことにより仮想通貨取引所や関連企業が厳しい規制に悩まされる事がなくなり、カリフォルニア州のさらなる発展が予想される。