米国を拠点とする仮想通貨取引所であるコインベース(Coinbase)社が公式ブログで公表した内容によれば、コインベース社は11日に自社の運営する取引プラットフォームであるコインベースプロ(Coinbase Pro)にZRXを上場させたそうである。
ZRX is launching on Coinbase Pro! The ZRX/USD, ZRX/BTC, and ZRX/EUR order books have entered transfer-only mode. Traders can deposit ZRX, but cannot yet place or fill orders. Order books will remain in transfer-only mode for at least 12 hours. https://t.co/SomOUqoXhv
— Coinbase Pro (@CoinbasePro) October 11, 2018
コインベース社は2012年に創業し、米国サンフランシスコに拠点を置く世界最大級の仮想通貨取引所を運営する企業であり、今年5月には同社がプロ投資家向けに運営していた仮想通貨取引所であるGDAX(ジーダックス)の新バージョンとして、今回ZRXが上場したコインベースプロの立ち上げを発表している。
コインベースプロでは11日木曜日の午前10時よりZRXの預け入れを開始しており、ZRXがコインベースプロへ上場するまでには4段階のステップがあるとコインベース社は自社のブログ上で明らかにしている。またコインベース社ではこれまでイーサリアムネットワークによるERC-20トークンの取り扱いはなく、ZRXがコインベース社における最初のERC-20トークンとなる。
1段階目のステップでは、ZRXの預け入れ開始から最低でも12時間はZRXの預金のみ可能となっており、注文や取引は不可となっている。2段階目のステップでは、利用者は指値注文のみ可能となるがこの段階ではまだ売り板及び、買い板での注文のマッチングは非対応となっている。3段階目のステップでは指値注文での取引が可能となるが、成り行き注文での取引は不可能である。4段階目のステップになると全ての取引機能の利用が可能となり、利用者は指値、逆指値及び、成り行き注文等での取引が可能となる。
コインベースプロではZRXの取引に関し、USD、EUR及び、BTC建てでの取引を提供するとしており、ニューヨーク州以外のほとんどの地域でZRXの取引が提供可能であるという。
今回ZRXが上場したことにより、コインベースでの取り扱う仮想通貨銘柄は、BTC、BCH、ETH、ETC、LTC及び、ZRXの6種類となっている。またコインベースへのZRX上場が発表されたのち、ZRXの価格は一時高騰し、最大で31％もの高騰が確認されている。
コインベースは今年7月に、ZRXを含む5つの仮想通貨銘柄(ADA、BAT、XLM及び、ZEC)の上場を検討中と発表しており、その際にも5つの通貨の価格が高騰を見せており、今後もコインベース社による上場発表等の情報には注目していく必要がありそうである。
Today we are announcing that we’re exploring the addition of the following assets to Coinbase: Cardano (ADA), Basic Attention Token (BAT), Stellar Lumens (XLM), Zcash (ZEC) and 0x (ZRX). https://t.co/qoECyR0V1f
— Coinbase (@coinbase) July 13, 2018
